研究課題/領域番号 |
15780173
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
青山 真人 宇都宮大学, 農学部, 助手 (90282384)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 害鳥 / ハシブトガラス / 季節繁殖 / 精巣 / 卵巣 / 繁殖生理 / 性ホルモン / 繁殖 / 生殖腺 / 性腺ホルモン / 雌雄差 |
研究概要 |
【目的】ハシブトガラスを中心とした有害野生鳥類は、身近な種類が多いにも関わらずその繁殖に関する生理生態については未知な部分が多い。本研究は、ハシブトガラスの繁殖の生理生態を明らかにすることを目的とした。【オスの結果】成鳥の精巣重量は6月〜翌2月の間には0.1g程度であったが、3〜5月にかけては1〜2gほどに増加した。また、精細管直径も4〜5月に著しく増加していた。さらに、精祖細胞・精母細胞・精娘細胞・精子およびセルトリ細胞数は、いずれも2〜5月に増加しており、特に4月は全ての細胞数が最大に達していた。生後1年以下の若鳥においても、3〜5月には若干の精巣の発達が確認されたが、成鳥のそれと比較すると全ての項目において著しく低かった。精巣におけるアンドロジェン受容体の分布を検討した結果、成鳥・若鳥ともに4〜5月におけるセルトリ細胞に強い陽性反応が見られた。【メスの結果】成鳥の卵巣重量は、6月〜翌3月の間は0.1g以下であったが、4〜5月には増加し、最大のものでは40gに達していた。さらに、各卵巣の中で最大となる卵胞の直径も、6月〜翌3月に比べ4〜5月には平均値で10倍に増加した。しかしながら、4〜5月においても6月〜翌3月と変わらない重量・卵胞サイズの卵巣を有する成鳥も多く存在し、メスにおける卵巣の発達の程度には著しい個体差がみられた。若鳥においても、4〜5月には卵巣重量・最大卵胞直径が若干増加する傾向が観られたが、成鳥のそれと比較すると著しく低かった。【血中性ホルモン濃度】血液中のエストラジオール、プロジェステロン、テストステロンの各濃度を測定したが、雌雄いずれも非常に低濃度で推移し、明確な季節変化は確認できなかった。【まとめ】雌雄のいずれも、3〜5月がハシブトガラスにとっての繁殖シーズンであることが明らかとなり、また、生後1年を経ない若鳥は、繁殖の開始を促す何らかの刺激には反応するものの、繁殖能力は持たないものと考えられた。
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