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アディポジェネシスにおけるグレリンとグレリン受容体の生理学的役割

研究課題

研究課題/領域番号 15780178
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関信州大学

研究代表者

盧 尚建  信州大学, 農学部, 助教授 (90322130)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードグレリン / 成長ホルモン / 脂肪細胞 / グレリン受容体
研究概要

成長ホルモンの分泌は、これまで視床下部ホルモンであるGHRH(促進)とソマトスタチン(抑制)によって制御されていると考えられていた。一方、GHS受容体(GHS-R)と呼ばれるオーファン受容体を介した制御機構も存在することが報告され、新たな内因性成長ホルモン分泌刺激ホルモンとして胃分泌物質、グレリンが発見された。しかし、グレリンの脂肪細胞分化・形成(アディポジェネシス)、脂肪細胞における作用機構およびグレリン受容体の発現機序についてはまだ不明である。したがって、我々は、脂肪細胞におけるグレリンとGHS-Rの関係を明らかにするために、めん羊およびラット脂肪細胞の生成過程に対する成長ホルモン刺激受容体アンタゴニストである[D-Lys-3]-GHRP-6の作用を調査した。[D-Lys-3]-GHRP-6はめん羊およびラット脂肪組織由来の前駆脂肪細胞の脂肪細胞分化を有意に抑制した。また、脂肪細胞分化のマーカーであるPPAR-γ2の発現量は[D-Lys-3]-GHRP-6を10日間添加することによって減少した。逆に、グレリンは脂肪細胞分化過程においてGPDH酵素活性を増加させ、PPAR-γ2の発現量を上向き調節することにより、脂肪細胞分化を促進した。また、めん羊およびラット脂肪組織から単離した脂肪細胞において、グレリンによる脂質分化抑制能は[D-Lys-3]-GHRP-6添加によって減弱された。我々の結果はGHS-Rを介する脂肪細胞分化・形成過程が、[D-Lys-3]-GHRP-6によって抑制されることを明らかにしたものである。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of GH secretagogue receptor antagonist, [D-Lys-3]-GHRP-6, in adipogenesis of ovine and rat adipocytes2005

    • 著者名/発表者名
      Roh SG, 外9名
    • 雑誌名

      Animal Science Journal 4巻(発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Up-regulation of adipogenin, an adipocyte plasma transmembrane protein, during adipogenesis2005

    • 著者名/発表者名
      Hong YH, 外12名
    • 雑誌名

      Molecular Cellular and Biochemistry (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Identification of genes expressed differentially in subcutaneous and visceral fat of cattle, pig and mouse2005

    • 著者名/発表者名
      Hishikawa D, 外13名
    • 雑誌名

      Physiological Genomics (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Choi KC, Roh SG, 外7名: "The role of ghrelin and growth hormone secreatagogues receptor on rat adipogenesis"Endocrinology. 144. 754-759 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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