研究課題/領域番号 |
15780180
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河内 浩行 京都大学, 農学研究科, 助手 (00324666)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | レプチン可溶性レセプ / ウシ / RACE / アイソフォーム / レプチン / ラジオイムノアッセイ / GST / フュジョンタンパク / レプチン可溶性レセプター / フュージョンタンパク |
研究概要 |
昨年度にウシレプチンレセプターの2つのアイソフォームの塩基配列を明らかにしたが、他の動物種の場合からすると、まだOb-Reを含め別のアイソフォームが存在することが考えられる。そこで本年度はウシにおけるレプチンレセプターのこれまでに明らかにした2種類以外のアイソフォームの配列の存在について検討した。その結果、新たなタイプ(midleタイプ)の全塩基配列を得て、その遺伝子をOb-RMと名付けGenBankに登録した(accession number AB207254)。しかし、肝心の可溶性レセプタータイプであるOb-Reに相当する遺伝子は見つけることが出来なかった。 マウスでレプチンレセプターアイソフォームはあらゆる部位に偏在することが確認されているが、ウシにおいてレプチン分泌主要部位である脂肪組織での各アイソフォームの発現を確認するため、ウシの内臓、皮下、筋間の脂肪組織を採取し、そこからRNAを抽出しRT-PCRにより各レプチンレセプターの発現の確認、さらには腎臓、肝臓、心臓等の部位間での各アイソフォームのmRNA発現量の比較を行った。各脂肪組織間での比較では10ngタイプ(Ob-RL)において筋間と内臓間に有意差があった。また各アイソフォーム間でOb-RLOb-RMのOb-R発現には相関が見られた。それ以外の組織においてもOb-R発現にはOb-RLとOb-RMが類似の傾向を示した。 昨年度我々が作成した抗レプチン抗体を用いたレプチンのラジオイムノアッセイ系の確立を図り、自前のレプチン濃度測定の系の確立に成功した。Ob-Reの濃度決定のためその標準物質が必要であり、昨年度、大腸菌内で大量発現し精製したGSTとのフュージョンタンパクからOb-Reタンパクのみを精製することを試みてきたがこれまでアッセイ系に用いることの出来る量は取れていなかった。本年度はOb-Reタンパクの大量精製さらにはOb-Reのラジオイムノアッセイ系の確立を目指したが、やはり大腸菌内でインクリュージョンボディを形成し大量精製までには至らずOb-Reのアッセイ系の確立は出来ておらず、現在も取り組んでいる。
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