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牛のパイエル板におけるトランスクリプトーム発現プロファイルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 15780188
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関宮崎大学

研究代表者

保田 昌宏  宮崎大学, 農学部, 助手 (10336290)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードウシ / 回腸パイエル板 / 空腸パイエル板 / 個体発生 / B細胞 / ヘルパーT細胞 / 牛 / パイエル板 / メッセンジャーRNA
研究概要

反芻獣には2種類のパイエル板があると考えられている。一つは局所免疫を担う空腸パイエル板で、もう一つはB細胞が一次レパートアを獲得する場である回腸パイエル板である。特に回腸パイエル板は動物が性成熟するに伴い退祝することが知られている。今回これらのパイエル板で発現しているトランスクリプトームのプロファイルの違いから両パイエル板の機能差を研究した。出生後両パイエル板リンパ濾胞の中心部分にIgG1陽性細胞が出現すること。しかしながら、in situ hybridization法でIgG1 mRNAの発現を観察すると空腸パイエル板リンパ濾胞にはその発現が観察されるが、回腸パイエル板リンパ濾胞にはほとんど観察されないことが明らかとなった。次にそれぞれのリンパ濾胞を物理的に単離し濾胞内で発現しているサイトカイン(IL-1beta,IFN-gamma,IL-2,IL-4,IL-6,IL-7,IL-8,IL-10,IL-12,IL13,IL-18,TNF-alpha,GM-CSFの13種類)と,GAPDH(PCRコントロール)の発現差を調べた。空腸パイエル板の単一濾胞では上述の13種類のサイトカインすべてが観察された。しかしながら、回腸パイエル板では、IL-1beta,IL-6,IL-7,IL-10,IL-12,IL-18,TNF-alphaは観察されたが、IFN-gamma,IL-2,IL-4,IL-8,IL-13,GM-CSFは観察されなかった。回腸パイエル板で観察されないIL-4,IL-13はリンパ濾胞内でB細胞のIgクラススイッチやメモリーB細胞の誘導に関与することが知られている。つまり、空腸パイエル板リンパ濾胞ではIgクラススイッチが起こっており、メモリーB細胞の誘導が起こっていることが考えられるが、回腸パイエル板リンパ濾胞内ではそれらは起こっていないと予想できる。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Kinetics and distribution of bovine gamma delta T-lymphocyte in the intestine : gamma delta T cells accumulate in the dome region of Peyer's patch during prenatal development.2005

    • 著者名/発表者名
      Yasuda M., Ogawa D., Nasu T., Yamaguchi T., Murakami T.
    • 雑誌名

      Developmental & Comparative Immunology 29

      ページ: 555-564

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Histological studies on the ontogeny of bovine gut-associated lymphoid tissue : appearance of T cells and development of IgG+ cells and IgA+ cells in lymphoid follicles.2004

    • 著者名/発表者名
      Yasuda M., Fujino M.Nasu T., Murakami T.
    • 雑誌名

      Developmental & Comparative Immunology 28

      ページ: 357-369

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] M Yasuda, M Fujino, T Nasu, T Murakami: "Histological studies on the ontogeny of bovine gut-associated lymphoid tissue : appearance of T cells and development of lgG+ and lgA+ cells in lymphoid follicles"Developmental and Comparative Immunology. 28. 357-369 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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