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構造に混乱があるキナマイシン系抗生物質の合成的証明

研究課題

研究課題/領域番号 15790003
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関千葉大学

研究代表者

熊本 卓哉  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (50292678)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードキナマイシン類 / 抗生物質 / 立体選択的 / ジアゾ化合物 / Diels-Alder反応
研究概要

キナマイシン類合成の鍵中間体であるD環上にすべての立体中心を持つペンタオールに対して,2級アルコールをアセチル化してトリアセチル体とし,残る2つの3級アルコールにキサンテートを導入したのち,CD環の核間部分でChugaev反応を行い,脱水体を得た.しかしながら,水素化ナトリウムを用いたキサンテートの導入反応の収率は32%と低収率であった.種々脱水反応を検討したが,Burgess試薬を用いた場合に43%で相当する脱水体が得られるにとどまった.またいずれの場合にも,もう一方の3級アルコールに導入されたキサンテートやスルホンアミドがの除去が必要であるなど改善の余地を残していた.そこで,工程数は増えるものの,脱水反応に関わるもの以外の水酸基をすべて保護するルートを検討することとした.前述のペンタオールの前駆体である3位ケトン体の2つの2級アルコールをアセチル化後,Luche還元やZn(BH_4)_2還元により立体選択的に還元して目的のアルコールを得た.このものは,2,3位ジオール部位を保護したのち,脱水反応を検討する予定である.
一方,不斉全合成へのアプローチとして,インデノン体(計画調書上22)とDanishefsky型ジエン(9)との不斉Diels-Alder反応を検討した.しかしながら,各種キラルリガンドやLewis酸を用いて検討したが,モデル反応において不斉誘起がみられたキラルシフト試薬Eu(hfc)_3やキラルビスオキサゾリン-Cu(OTf)_2などを用いた際に10% ee程度の不斉誘起が観察されたにとどまった.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊本 卓哉, 石川 勉, 大村 智: "構造に混乱のあるKinamycin類の化学"有機合成化学協会誌. 62巻1号. 49-58 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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