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gem-ハロゲン化合物の新規合成法の開発と利用

研究課題

研究課題/領域番号 15790014
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

古田 巧  静岡県立大学, 薬学部, 助手 (30336656)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードgem-ハロゲン化合物 / レチノイド誘導体 / 部分還元反応 / 鈴木-宮浦カップリング
研究概要

gem-ハロゲン化合物を有用な合成素子として捉え、そのハロゲン基を足がかりとした種々のC-C結合形成反応を行うことで有用有機分子への変換反応に利用することを目的に研究を行った。
まずsp2炭素上のgem-ハロゲンユニットの利用として、その複数のハロゲン原子のC-C結合形成反応への応用を検討した。具体的なターゲットとして興味深い生理活性を有することが期待できる複素環を持つレチノイド誘導体を取り上げた。すなわち、gem-ハロゲンユニットを有するピリジン誘導体について、トルエン溶媒中、アルキルリチウムを反応させた後、クエンチすると高選択的にトランスの立体配置を有するブロモアルケン誘導体が得られることを明らかにした。さらにこの反応をメチル基の選択的導入に展開することで、立体選択的な3置換ブロモアルケン誘導体を合成することも可能となった。さらに、残存するハロゲン基を足がかりとしたポリエン系の合成にも成功し、すべての2重結合の立体配置がトランスであるピリジン環を有するレチノイド誘導体を合成することが出来た。
他方、同様の方法論をキノリン環を有する誘導体に展開すべく検討を行った。まずキノリン環の7位にハロゲン基を有する誘導体を合成した後、ポリエン系の誘導体へと構造展開を行った。このポリエンの内、適切な位置に配置した3重結合の選択的な2重結合への部分還元反応を検討した。その結果、Cu/Znのアマルガムを用いた反応条件でその選択的な還元に成功したばかりでなく、シス型2重結合への立体選択的還元も可能であることを明らかにした。現在、合成に成功した誘導体を用いて、視覚の分子機構へのアプローチを行っている。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Synthesis of novel 1-aryl-substituted 8-methoxynaphthalenes and their tendency for atropisomerization.2004

    • 著者名/発表者名
      Takumi Furuta et al.
    • 雑誌名

      Tetrahedron 60・10

      ページ: 2225-2234

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Configurationally defined sexi- and octinaphthalene derivatives : synthesis and optical properties.2004

    • 著者名/発表者名
      Takumi Furuta et al.
    • 雑誌名

      Tetrahedron 60・20

      ページ: 4431-4441

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Concise total synthesis of flavone C-glycoside having potent anti-inflammatory activity.2004

    • 著者名/発表者名
      Takumi Furuta et al.
    • 雑誌名

      Tetrahedron 60・42

      ページ: 9375-9379

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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