研究課題/領域番号 |
15790027
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 卓也 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00294116)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | リボソーム / RRF / 立体構造 / ダイナミクス / タンパク質 / 動的構造 / NMR / 構造生物学 |
研究概要 |
本研究の目的は、リボソームとリボソーム再生因子(RRF)、EF-G等の翻訳因子が形成する複合体中でのタンパク質分子の動的構造を詳細に解析するための方法論を開発し、応用することである。既にこれまでの検討からRRFのドメインIが、リボソームとの結合ドメインであることが明らかとなっていた。ドメインIはRRFのアミノ酸配列上離れたセグメントから形成されているため、それらを短いリンカーで繋いだポリペプチドRRF-DIを作成した。RRF-DIはRRFのドメインIと同じ立体構造を保持していることをNMRで明らかにした。またリボソーム50SサブユニットとRRF-DIの特異的な結合を表面プラズモンセンサーを用いて明らかにした。次にリボソーム/RRF複合体での両者の相互作用を詳細に明らかにするため、50S/RRF-DI複合体の結晶構造解析を、独Max Planck研究所のP.Fucini博士らのグループと試みた。その結果リボソームによるRRF認識機構が原子レベルで明らかになった。また、複合体の構造、本研究で昨年度明らかにした、RRFとリボソーム蛋白質との相互作用及びNMRで明らかにしたRRFのドメイン配向の揺らぎから、両者の結合後に、複合体にEF-Gが作用した際のRRFとリボソームの動き及び構造変化に関するモデルを構築した。その結果RRF/EF-Gによるリボソーム/tRNA/mRNA複合体の解離メカニズムについて、RRFのトランスロケーションと、rRNAの構造変化を含む有力な仮説を提案することができた。
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