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環境因子による生物時計関連転写因子の転写制御メカニズム解析と新規標的遺伝子探索

研究課題

研究課題/領域番号 15790125
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関長崎大学

研究代表者

西原 永潤  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30359955)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードステロイドホルモン / コアクチベーター / 神経 / 生物時計
研究概要

生物時計関連転写因子と近似した構造を持ち、生物時計の中枢である視床下部視交叉上核における高い発現が認められる、ステロイドレセプターコアクチベーター(SRC-1)に着目し、いくつかの解析を進めてきた。特に発達期の中枢神経系でのSRC-1の役割を明らかにするため、神経幹細胞を用いて、増殖・分化過程でどのようにSRC-1発現が変化しているかを検討した。まず、胎生12.5齢のICRマウス線条体原基から神経幹細胞を採取しbFGF存在下でニューロスフェアー(NS)を形成した。次にNSを用い増殖・分化過程におけるSRC-1の発現様式をRT-PCR、Western blotting法、免疫細胞染色等を用いて検討した。その結果、NSにおけるSRC-1の発現は小脳、精巣と同程度に認められた。そこで、NSにおけるSRC-1発現細胞を検討したところ、Nestin陽性、BrdU取り込み陽性の増殖期神経幹細胞ではSRC-1の発現がほとんど認められないが、少数の未熟な神経分化細胞(Tuj1陽性)では約60%にSRC-1の発現が認められた。次に、1%FBS刺激によってNSの分化誘導を行った。その結果、神経幹細胞の分化に伴いSRC-1の発現は有意に増加し、未熟な、あるいは成熟した神経細胞でそれぞれ47%、72%の割合で共発現していた。一方、アストロサイト、オリゴデンドロサイトでのSRC-1は、それぞれ約5%で共発現が認められるのみであった。
これらの検討から、SRC-1が神経幹細胞の分化過程において神経特異的に発現することを明らかにした。神経再生医療において、神経幹細胞分化における細胞系譜の特異的な遺伝子発現制御の解明は非常に重要であり、SRC-1が神経特異的な標的遺伝子の転写調節に関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Nuclear Receptor Coregulators Are New Players in Nervous System Development and Function2004

    • 著者名/発表者名
      Eijun Nishihara
    • 雑誌名

      Molecular Neurobiology 30(3)

      ページ: 307-325

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Effects of Loss of Steroid Receptor Coactivator-1 on the Skeletal Response to Estrogen in Mice2004

    • 著者名/発表者名
      Ulrike I.L.Modder
    • 雑誌名

      Endocrinology 145(2)

      ページ: 913-921

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 特集『睡眠時無呼吸症候群』〜睡眠の生理〜2004

    • 著者名/発表者名
      西原 永潤
    • 雑誌名

      Mebio 21(2)

      ページ: 48-53

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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