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新規低分子欠損動物を用いたビタミンC依存性一酸化窒素リザーバー調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15790166
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 病態医化学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

加柴 美里  慶應大, 医学部, 助手 (80338186)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードビタミンC / 一酸化窒素 / 微小循環 / 血圧 / 内皮細胞 / 白血球
研究概要

個体での酸化還元動態が関与する生命現象において、比較的酸化状態に傾いている細胞外空間での調整が重要な役割を担っており、実際、疫学調査により細胞外空間の抗酸化物質濃度が多種の生活習慣病と逆相関を示すことが報告されてきているにもかかわらず、細胞外空間の酸化還元動態調節とその生理的意義には不明な点が多く残されている。
ヒトやげっ歯類のプラズマ中の抗酸化分子の中では、アスコルビン酸(AA、ビタミンC)の還元力が強く、また、その生理濃度も30-90μM存在し、他の物質に比べて高いことから、AAは細胞外空間の酸化還元調節の重要分子であると考えられその生物作用の解析が望まれる。
しかしながら、従来用いられてきたAA欠乏食によるAA欠乏動物では細胞内空間のAAも同時に低減するため、細胞外空間のAAの生物作用のみを浮き彫りにすることは困難であった。そこで、申請者はプラズマ中のAAを特異的に瞬時に消去する新規動物モデルを確立した。現在までの実験の結果、細胞外空間のAAが低下すると、細動脈内皮細胞の一酸化窒素(NO)のbioavailabilityは変化しないが、細静脈内皮細胞の一酸化窒素(NO)のbioavailabilityが顕著に低下することが明らかとなった。また、NOに依存すると考えられる血圧や、白血球-内皮細胞の相互作用を検討したところ、AA消去により全身血圧の変化は認められなかったが、白血球の内皮細胞への接着は顕著に増強した。
今後は、AA消去により静脈特異的にNOのbioavailabilityが低下する機序について検討予定である。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加柴 美里, 柏木 哲: "微小循環における一酸化窒素のレドックス制御と病態"医薬の門. 43(5). 586-590 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 加柴 美里, 柏木 哲: "NOの生体リザーバー分子とリサイクル機構-化学的性質からの考察"Molecular Medicine. 40(2). 172-177 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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