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ヌーナン症候群の遺伝子解析とその成因についての分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790172
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関東北大学

研究代表者

青木 洋子  東北大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80332500)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードPTPN11 / ヌーナン症候群 / SHP-2 / シグナル伝達 / チロシンホスファターゼ / Ras / MAPK / 白血病
研究概要

<目的>ヌーナン症候群は顔貌異常、翼状頸、低身長、心奇形、精神遅滞等を伴う症候群で、常染色体優性遺伝形式をとる。2001年にSH2 domain containing protein phosphatase SHP-2をコードするPTPN11遺伝子に遺伝子変異が同定された。報告では家族例と散発例を含めた約40%にアミノ酸置換を伴う遺伝子変異が同定された。これに引き続いて、小児白血病の一部にもSHP-2の変異が存在することが報告された。変異のうち5個はボスファターゼ活性の高いgain-of-function変異であることが証明されたが、ヌーナン症候群と白血病で同定される変異の機能的差異については明らかになっていない。
<結果と考察>日本人41人のヌーナン症候群と小児白血病29例でSHP-2遺伝子解析を行った。ヌーナン症候群では17人に1つの新しい変異と8種類の既知の変異が、小児白血病ではjuvenile myelomonocytic leukemia(JMML)1例、myelodysplastic syndrome1例、急性骨髄性白血病1例に2種類の変異がみつかった。2)ヌーナン症候群および小児白血病で同定した14変異のPTP活性測定では、野生型を1とした場合、変異では1.4-12.7倍と有意な活性上昇を示した。アミノ酸コドン61,71,72,76の変異の活性は他のコドンの変異よりも高く、活性の高いコドンに白血病での変異が集中していた。活性の高さと白血病の成因に関与がある可能性が認められた。3)HEK293細胞に2つの変異を発現させEGFで刺激した場合、予想に反してMAPキナーゼとc-fosのプロモーター活性は野生型cDNAを発現させた場合と比較して低下しており、活性化変異が必ずしも下流のシグナル活性化につながるわけではないことが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Functional analysis of PTPN11/SHP-2 mutants indentified in Noonan syndrome and childhood leukemia2005

    • 著者名/発表者名
      Niihori et al.
    • 雑誌名

      J Hum Genet (in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Kondoh T, et al.: "Noonan syndrome with leukaemoid reaction and overproduction of catecholamines: a case report."Eur J Pediatr. 162(7-8). 548-549 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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