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サルモネラ エンテリティディスの新規薬剤耐性プラスミドに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790233
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

泉谷 秀昌  国立感染症研究所, 細菌第一部, 室長 (30291123)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードサルモネラエンテリティディス / 薬剤耐性 / プラスミド / サルモネラ エンテリティディス / セフェム系抗菌薬 / アンピシリン
研究概要

サルモネラエンテリティディス(SE)は主要な食中毒細菌である。一般的に細菌感染症の治療に使用される抗菌薬にセフェム系抗菌薬がある。本抗菌薬に耐性を示すサルモネラは、近年欧米で報告があるものの、依然として稀なものである。2003年7月に発生したSE散発感染事例において分離された株はセフェム系抗菌薬の一つであるセフォタキシムに耐性を示すことを明らかにした。さらに本菌株がクラスAの基質拡張性β-ラクタマーゼを産生すること、およびが耐性遺伝子の本体がbla_<CTX-M-14>であることを明らかにした。本耐性遺伝子はプラスミド上に存在していたことから、バックボーンであるプラスミドの情報を得るため、複製開始点付近のDNA断片をクローニングし、その構造解析を行った。その結果、大腸菌ColIb-P9およびネズミチフス菌R64プラスミドで同定されているrep YZ領域と全体で98%の同一性がある配列を含むことが明らかとなった。ColIb-P9およびR64はIncI1ファミリーに属すプラスミドであり、本プラスミドもこのファミリーに属すと推測された。以前報告した流行性アンピシリン耐性プラスミドではR6Kプラスミド(IncX)に相同性の高いori配列が同定されたことから、ファミリーの異なる種々のプラスミドがSEにも転移しうることが示唆された。これらの結果は、耐性頻度の低いSEでも自然界においてプラスミドを獲得し、耐性化しうることを示唆している。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of CTX-M-14 β-lactamase in a Salmonella enterica serovar Enteritidis isolate from Japan.2005

    • 著者名/発表者名
      H.Izumiya, et al.
    • 雑誌名

      Antimicrob.Agents Chemother. 49(6)

      ページ: 2568-2570

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] サルモネラ2004

    • 著者名/発表者名
      泉谷秀昌ら
    • 雑誌名

      感染症発症動向 16

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 2000年4月から2003年3月に岐阜県において検出されたSalmonella Enteritidis株のPFGE型とファージ型の組み合わせによる疫学解析2004

    • 著者名/発表者名
      板垣道代ら
    • 雑誌名

      感染症学雑誌 78

      ページ: 690-698

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] H.Izumiya, et al.: "Salmonella enterica Serovar Enteritidis, Japan."Emerging Infectious Diseases. 9・12. 1650-1651 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 泉谷秀昌ら: "食中毒起因菌における耐性菌の現状と問題点"獣医畜産新報JVM. 56・10. 828-832 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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