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病原性大腸菌における遺伝子・タンパク発現による病原因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 15790235
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関富山県衛生研究所

研究代表者

木全 恵子  富山県衛生研究所, 細菌部, 研究員 (50360805)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードMultiplex PCR / 病原性大腸菌 / EHEC
研究概要

病原性大腸菌は腸管出血性大腸菌、腸管病原性大腸菌、腸管毒素原性大腸菌、腸管侵襲性大腸菌、腸管凝集粘着性大腸菌の5つのカテゴリーに分類される。本研究では病原性大腸菌について病原遺伝子検出による迅速なカテゴリー推定及び機能する病原因子の検出法の開発を目指している。
前者の病原遺伝子検出によるカテゴリー推定として、5つのカテゴリー型別を可能とする9種類以上の病原因子遺伝子同時増幅による病原性大腸菌同定は、分離菌の病原性判定だけではなく臨床での迅速な下痢起因病原性大腸菌の診断に応用できる。本年度では病原性大腸菌すべてのカテゴリーを決定するmultiplex PCR法に関して、10種類及び12種類の病原因子を同時に検出できるmultiplex PCR法を確立た。この成果についてはMicrobiology and Immunologyに発表予定である(掲載号49-6)。また、EHEC multiplex PCR系に関しても新規ベロ毒素検出プライマーを開発し、検出系の構築を試みた。この成果に関しては日本細菌学会にて発表(平成16年4月)した。
後者の病原因子の検出に関しては、mRNAをモニタリングすることで、感染に重要な役割を担う付着・分泌機能に関与する病原因子等の産生条件を明らかにすることを試みた。そこで、本年度では病原因子発現検出系に関してはリアルタイムPCRを用いて発現パターンの厳密なmRNA定量を検討した。その結果、血清型が異なるEHECでの病原遺伝子発現時におけるmRNA発現パターンがそれぞれ異なることが明らかになった。また、これらのmRNA発現パターンは近年発見された新たな発現制御因子pchの発現パターンと一致していた。これら病原因子の発現条件の解析は、病原因子検出法確立に活用できると同時に簡易な病原性菌の分離法の開発、病原因子の遺伝子発現制御機構の解明への道を開くことが期待される。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 下痢患者からのstx2f遺伝子保有志賀毒素産生性大腸菌O128:HNMの分離2004

    • 著者名/発表者名
      磯部 順子
    • 雑誌名

      感染症学雑誌 78・12

      ページ: 1000-1005

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Rapid Categorization of Pathogenic Escherichia coli by Multiplex PCR

    • 著者名/発表者名
      K.Kimata
    • 雑誌名

      Microbiology and Immunology 49・6(印刷中)

    • NAID

      10016132007

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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