研究課題/領域番号 |
15790249
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀川 啓介 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60313095)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | IL-5 / CD38 / IL-4 / B細胞 / クラススイッチ / 転写因子 / AID / Blimp-1 |
研究概要 |
IL5はCD38刺激マウス脾臓B細胞に作用し、顕著な増殖とIgM産生を誘導するのみならず、クラススイッチ組み換えを惹起しIgG1産生を誘導する。IL-4はCD38刺激B細胞を分化させることはできないが、CD38とIL-5により刺激されたB細胞に作用しIgG1産生を著明に亢進する。本研究はIL-5がクラススイッチ組み換えを惹起する機構を遺伝子レベルで明らかにするとともに、IL-5の標的遺伝子を同定することを研究目的とした。C57BL/6マウス脾臓B細胞を抗CD38刺激、抗CD38とIL-4あるいは抗CD38とIL-5で共刺激し、3日後にそれぞれの細胞群よりmRNAを精製してGeneChip解析に使用した。IL-5あるいはIL-4刺激で発現誘導あるいは発現抑制の認められる遺伝子の網羅的な解析を行い、その機能についてもレトロウイルスの発現系を用いて解析した。【結果と考察】約39,000遺伝子を解析した結果、抗CD38刺激B細胞をIL-4あるいはIL-5刺激するとそれぞれ約450、300遺伝子の発現増強が誘導されることが分かった。IL-5刺激とIL-4刺激で共通して誘導される遺伝子を約80同定した。IL-5により特異的に発現が誘導される約200の遺伝子に注目し検索した結果、クラススイッチ組み換えに必須であるAID、B細胞の終末分化に関与するBlimp-1遺伝子が含まれていた。さらに、ケモカインレセプターCCR10の発現もIL-5刺激により発現が誘導されたが、そのB細胞分化における役割について今後解析したい。
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