研究課題/領域番号 |
15790250
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
戸川 温 独立行政法人理化学研究所, 幹細胞研究グループ, 研究員 (30359799)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | パイエル板 / リンパ節 / IL-7Rα陽性細胞 / VCAM-1陽性細胞 / リンフォトキシン / RANKシグナル / 間質細胞 / リンフォトキシンシグナル |
研究概要 |
胎児期マウスのパイエル板やリンパ節の原基において、Lin-/IL-7Rα+/integrin α4β7+細胞とVCAM-1+ICAM-1+の間質細胞との相互作用がリンパ球などの構成細胞の誘導と適切な配置をつかさどることは従前の研究によって明らかとなっていた。さらに、野生型C57BL/6およびSCIDマウスの出生後初期のパイエル板の形成過程を詳細に観察することによって、以下の点が明らかとなった。 1.IL-7Rα陽性細胞は出生後のパイエル板でも認められ、生後4日ごろまでは分節化せず細胞の集塊として観察されるが、それ以後に濾胞部と一致した局在パターンを示し始め、生後7日目頃にはこの局在パターンは完成し以後も持続する。VCAM-1陽性細胞もIL-7Rα陽性細胞と同じ局在を示す。 2.SCIDマウスのパイエル板においてもIL-7Rα陽性細胞およびVCAM-1陽性細胞を認め、その分布は濾胞と一致していた。このことから、パイエル板の基本構造の形成にはIL-7Rα陽性細胞およびVCAM-1陽性細胞の存在が必要かつ十分であり、リンパ球は関与しないことが明らかとなった。 3.フローサイトメーターによってパイエル板および腹腔リンパ節から単離されたVCAM-1+ICAM-1+細胞はlymphotoxin β受容体を発現し、CXCL13やCCL19などのケモカインを産生することが確認された。また、TRANCEの発現を検討したところ、腹腔リンパ節ではこの細胞にTRANCEの発現が認められたが、パイエル板では認めなかった。このことから、リンパ節に特異的なTRANCE-RANKシグナルの役割が示唆された。
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