研究概要 |
上記課題に対して、平成16年度は前年度に引き続いて培養細胞(慢性骨髄性白血病株K562および比較のために急性骨髄性白血病細胞株HL-60、骨髄異形成症候群株MDS-L)を用いた抗癌剤STI571やATRA、サイトカインG-CSF等によるアポトーシス、分化誘導、細胞増殖にかかる基礎データを蓄積した。これらより特に白血病化に伴う細胞構造および細胞機能の変化に注目し,白血病化と単球やマクロファージの貪食能の関連性について細胞運動や貪食の様子を顕微鏡下連続撮影して解析した。健常人ボランティアドナーの末梢血および慢性骨髄性白血病患者についてこれらのデータを収集している。次いでSTI571,ATRA,G-CSFその等薬剤による影響を検定中である。ただし慢性骨髄性白血病を慢性期のまま恒久的に食い止める事の出来る薬剤の最終決定にはまだ至っておらず,継続検索中である。
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