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ポルフィリン・ヘム代謝異常からみた高血圧に対する新たな鉛中毒の作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15790282
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関山形大学

研究代表者

諏佐 真治  山形大, 医学部, 助手 (90322635)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード鉛 / 高血圧 / ポルフィリン・ヘム代謝
研究概要

10週齢の雄性、ウィスターラット6匹を、蒸留水のみのコントロール(C)群3匹と100ppmの低濃度酢酸鉛を含んだ蒸留水を飲ませる鉛投与(P)群3匹に分け60日間投与を行った。体重(g)はC群:506.7±25.2、P群:520.0±10.0(p>0.1)、経口飲水量は(ml/60day)C群:1703.3±20.8、P群:1925±153.2(p>0.1)と有意差はなかった。血中鉛濃度(μg/dl)はC群:1.50±0.87、P群:6.67±2.51(p<0.1)とP群で有意に上昇していた。収縮期血圧(mmHg)はC群:115±6.08、P群:133±5.56(p<0.05)と明らかにP群で上昇を認めた。さらに24時間尿中NOx(μM/day)の排泄量を測定したところC群:36.4±5.51、P群:44.6±4.48(p<0.1)とP群でやや高値を示していた。上記測定終了後、胸部大動脈を採取し血管張力実験とHeme Oxygenase-1(HO-1)の蛋白発現解析を行った。血管張力実験ではP群でphenylephrineによる収縮反応が高まり、acetyl-cholineとsodiumn nitroprussideに対する弛緩反応が低下していたが、いずれも有意差を認めなかった。HO-1の発現量をWestern blottingによって解析したところ、P群に有意な発現上昇を確認した。しかしながら今回は血管張力実験の検体と共に大動脈採取を行っており、HO-1は採取後の処理によって誘導が認められた可能性も否定できないため、今後、採取法を再度検討し再評価が望まれる。また正常12週齢ラットの胸部大動脈リングを0.1から10μMの酢酸鉛を含む培養液中で24時間培養しHO-1の発現をみたが、発現量に影響は見られなかった。故にHO-1の発現は鉛投与による急性効果ではない可能性がある。今後は例数を増やすと共に経時変化や週齢による影響の違いなどを検討しなければならない。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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