研究課題/領域番号 |
15790308
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
青笹 治 摂南大学, 薬学部, 助手 (20248066)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ダイオキシン類 / 血液 / 簡易分析 / 分析技術 / 簡易評価 / 人体汚染 / 指標異性体 / 経時的変動 |
研究概要 |
血液中のダイオキシン類の暫定公定分析法に定められた分析操作は、血液試料を前処理するために800 mL程度の多量の有機溶媒を要している。その800 mLのうち、700 mLを溶出用有機溶媒として精製操作で必要としているため、積層シリカゲルカラムと活性炭シリカゲルカラムから構成される精製操作の簡易化を行った。その結果、5種で合計19.2gのカラム充填剤から構成される積層シリカゲルカラムは、1種の硝酸銀シリカゲル1gで代替できることを初めて明らかにし、カラムの小型化に成功した。次に、活性炭分散シリカゲルカラムについても、ダイオキシン類の暫定公定分析法の10分の1に相当する量に小型化カラムで精製・分画が可能であることを示した。 これらの積層シリカゲルカラムおよび活性炭分散シリカゲルカラムの小型化に伴い、必要な溶出用有機溶媒は700 mLから50 mLへと90%以上の削減が可能となり、安価で迅速かつ簡易に精製できる方法を確立することができた。また、溶出用有機溶媒の90%以上の削減は、分析操作に伴って排出される廃棄有機溶媒の低減にもなり、クリーンアナリシスという観点からも効果があった。また、カラム充填剤や溶出溶媒の使用量削減に伴い、これらに混在する妨害物が減少し、分析の高精度化も可能となった。 今回、新たに開発した血液中のダイオキシン類分析法は、血液中ダイオキシン類の主成分となる指標異性体を選定するための、血液中ダイオキシン類の分析を遂行していく上で有益な手法となることが考えられた。
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