研究課題/領域番号 |
15790326
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鹿野 理子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (20344658)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | うつ状態 / 受容体PET / ヒスタミンH1 / ストレス |
研究概要 |
東北大学病院、心療内科通院・入院中の男性患者より、DSM-IVに基づきうつ状態を診断、病歴、身体的、神経学的診察、ならびに血液検査、尿検査にてうつ状態以外の疾患を否定した。薬剤使用歴を検討した上で、リクルートのクライテリアを満たす患者に、PET検査の趣旨を十分に説明し、文書による同意を得た。うち数名につきドキセピンPET検査を行った。また、リクルートした患者とほぼ同年齢の対照健常者数名PET検査参加者としてリクルートし、病歴、身体神経学的診察を行い、身体、精神状態の評価を行った上でPET検査の説明を行い、文書による同意を得て、ドセキセピンPET検査を行った。うつ病群、対象群ともに、MINI、HAM-A、HAM-D、MMP1、SDS、CMI、STAI、の心理検査を行い、心理面、ストレス傾向の評価を行った。PET検査は東北大学サイクロトロンRIセンター核薬学部にて放射性選択的ヒスタミンH1受容体リガンド[11C]-Doxepinを製造し、被験者を東北大学サイクロトロンセンターPET室でベッド上安静とし、経静脈的に[11C]-Doxepinを約5mCi投与して、脳の放射能を三次元PETカメラ(SET2400w)にて90分撮像した。得られた画像よりgraphycal analysis(Logan et al., 1990)を用いてヒスタミンH1受容体のBP(Binding potential)を画像し、うつ状態群、対象群での比較検討を行った。SPMを用いて、うつ状態患者で有意にヒスタミンH1受容体BPの低下が認められた。また、心理検査のSDSスコアでうつ傾向が高い個体ほど、脳内ヒスタミンH1受容体BPの低下傾向が強いことが認められ、論文化するとともに複数の学会、研究会等で発表した。
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