研究課題/領域番号 |
15790420
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
齊藤 雄二 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (30308853)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アスピリン喘息 / 吸入負荷試験 / Th2リンパ球 / 好酸球 / 好中球 / CRTH2 / CD11b / フローサイトメトリー |
研究概要 |
平成17年度における研究実績概要 本年度に行った研究は以下の通りである。 本研究課題であるアスピリン喘息においては、最近臨床の場において著明に患者数の減少が感じられるようになってきた。また、今までアスピリン喘息と診断された患者において、非ステロイド性解熱鎮痛剤(NSAIDs) を誤って内服した場合でも喘息発作がでないといった症例が増えている感触が得られている。そこで、今回、当科において1年以上の期間を経て2回以上のNSAIDs吸入負荷試験を施行したアスピリン喘息患者の検討を行った。 当科において該当したアスピリン患者は9名であった。9名全ての患者において初回のNSAIDs吸入負荷試験にて陽性反応を示していた。この9名のうち6名が1年以上の経過後の再度のNSAIDs吸入負荷試験にて陰性反応を示した。また吸入負荷試験陰性を示した全患者にてメサコリンによる気導過敏性の改善が認められた。更に、改善をしめした患者全員が、ステロイド吸入後、アスピリン過敏が消失している傾向を示した。 以上より、アスピリン喘息におけるNSAIDs過敏反応は、経年的に変化する可能性があり、特に吸入ステロイドによる治療にて改善する可能性が考えられた。この点において、アスピリン喘息は、吸入ステロイドの治療が普及している現在において、その発症率が減少している可能性がある。 今後、アスピリン喘息における研究を施行する場合には、アスピリン過敏が消失する場合も考えて検討を行う必要がある。
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