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ガングリオシドGM3によるアディポサイトカイン発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 15790461
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関北海道大学

研究代表者

坂上 慎二  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50333604)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアディポサイトカイン / ガングリオシドGM3 / 脂肪細胞 / レプチン
研究概要

脂肪細胞から分泌される分子(アディポサイトカイン)の中には、さまざまな生理活性をもっており、肥満の病態に関与している。このような物質の発現制御機構の解明はインスリン抵抗性の病態の理解に有用であると考えられる。今回マウス培養脂肪細胞3T3-L1を用いて、ガングリオシドGM3によるアディポサイトカインmRNA発現の変化について、検討した。
細胞株3T3-L1を通常の方法で脂肪細胞に分化させ、day10〜14で血清を除き0.5%BSAとして、GM3を培養液に添加し、24時間後に細胞を回収し、RNAを抽出した。マウスレプチン・アディポネクチン・PAI-I・レジスチンのmRNA発現の変化を検討するため、Aplied BiosystemのAssay on demandによりプライマー、プローブを購入し、ABI 7700を用いてreal time RT-PCRを施行した。内因性コントロールとしてGAPDHを用いた。予備実験でレプチン、アディポネクチンmRNAはどちらも、GM3を加えなかったものと比較してGM3 50μMで最もよく変化する可能性があったので、以後の実験はGM3の濃度を10,25,50μMとして行った。すべての結果はn=6〜9のものである。統計学的検討はANOVAにより行った。
我々は脂肪細胞におけるTNF-α刺激によるインスリンシグナルの抑制は、GM3が増加することを介する可能性を以前示した。TNF-αはアディポネクチン、PAI-Iの発現を変化させることが知られており、この変化にもGM3が関与すると予想したが、アディポネクチン、PAI-IはともにGM3を加えることによりmRNAの発現に変化はみられなかった(それぞれp=0.866,p=0.800)。
そのほかのアディポサイトカインとして、レジスチンも検討したところ、P=0.093と有意ではないが、GM3を加えることにより、mRNAが増加する傾向がみられた(GM3 50μMで対象と比較して1.39±0.40倍)。
さらにレプチンmRNAは有意に増加し(p=0.042)、GM3 50μMでは対象と比較して2.22±1.10倍だった(p=0.01,Fisher's PLSD)。
GM3はレプチンの発現を増加させる可能性があることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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