研究課題/領域番号 |
15790475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70284750)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | コレステロール / 酸化ステロール / 電気化学検出HPLC / LXR |
研究概要 |
(1)酸化ステロールの高感度定量系の構築 作用電極としてグラッシーカーボン電極、溶媒としてアセトニトリルとイソプロパノールの混液を用いるサイクリックボルタンメトリーでは、+1.8V vs. Ag/AgClより正電位を印加すると、コレステロールの酸化波が観察され、この波高はコレステロールの濃度依存的に増加した。この反応を電気化学検出HPLCに応用し、コレステロールの定量系を構築した。本法の生体試料への応用として、血清総コレステロールの定量を試みたところ、良好な精度で定量が可能であった。 幾つかの酸化ステロールについて、本法による定量が可能かどうか検討した。予備的検討では、ピコモルレベルの定量が可能であり、細胞の酸化ステロールの分析法として使用可能と考えられた。 (2)LXRα及びLXRβ発現細胞の調製 ヒト単球系の細胞株(THP-1,HL-60及びU937)のin vitro分化システムを用いて、マクロファージ様の細胞を調製した。LXRα及びLXRβの発現変化について検討中である。 (3)細胞内コレステロールエステル化酵素(ACAT)の動脈硬化における意義 初代培養したヒト単球のマクロファージへの分化に伴い、トランスフォーミング成長因子β-1によってACAT-1の遺伝子及びタンパク質発現が増加することが分かった。また、ストレプトゾトシン糖尿病ラットでは、小腸のACAT活性が増加しており、それはACAT-2の発現増加によるものであった。 (4)抗酸化物質の分析法の開発 植物の抗酸化物質であるフラボノイドの電気化学検出HPLCによる分離定量法を開発した。
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