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小児の自傷行為とセロトニン2C受容体のRNA編集パターンとの関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790526
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関神戸大学

研究代表者

北山 真次  神戸大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10346257)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード発達障害 / 自傷行為 / 遺伝子解析 / セロトニン受容体
研究概要

本研究は、行動・発達上の問題を呈する患者のセロトニン受容体遺伝子多型などを解析することにより、分子生物学に基づいた病態の解析と治療法を確立しようとするものである。
1.サンプル採取・対象
平成15年6月から平成17年1月までの研究期間内に12名よりサンプルを採取することができた。対象となった患者のDNAあるいはRNAの解析にあたっては、神戸大学医学部附属病院小児科において同意を得たのちに行った。年齢は5歳から14歳に分布し、男女比は9:3と男児が多く、その診断名としては広汎性発達障害に含まれるものが12名中6名と半数を占めた。
2.遺伝子の抽出・解析
採取された血液中のリンパ球よりDNAならびにRNAを抽出し、PCRあるいはRT-PCR法にて増幅し、増幅断片中の多型の塩基配列を決定あるいは制限酵素法などにより解析した。現在までに12サンプル中9サンプルにおいて解析結果が得られている。セロトニン2A受容体遺伝子の多型を解析した9例において、102T/C多型では、C/C遺伝子型3例、C/T遺伝子型3例、T/T遺伝子型3例となっており、-1438A>G多型では、G/G遺伝子型3例、G/A遺伝子型3例、A/A遺伝子型3例、また、His 452 Try多型では全例C/C遺伝子型という結果が得られた。セロトニントランスポーター遺伝子の多型では5HTT-linked polymorphic region (5HTTLPR)を解析した4例において、short type (S型)とlong type (L型)の多型について、S/S型1例、S/L型3例という結果が得られた。
3.自傷行為に至るリスク因子の検討
サンプル数が少なく、ここまでの解析では自傷行為との関連性については明らかにすることは出来なかった。また、疾患特異性や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の治療効果との関連についても検討したが、関連性については明らかにならなかった。いまだ解析中のサンプルもあり、サンプル数を増やすことができれば、自傷行為との関連性やmRNA編集パターンについても明らかになる可能性はあると考えている。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永瀬 裕朗: "子どもの精神的・心理社会的問題への大学病院小児科専門外来の取り組み"日本小児科学会雑誌. 第108巻 第1号. 37-44 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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