研究課題/領域番号 |
15790545
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
辻 章志 関西医科大学, 医学部, 助手 (00360256)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | DAF / NO / DPI / CGD / APF / HPF / L-NAME |
研究概要 |
【目的】活性化酸素がまったく産生されない慢性肉芽腫症(CGD)患者にスルファメトキサゾール-トリメトプリム合剤を投与したときにみられる臨床的改善の機序を一酸化窒素(NO)の代謝の面から探ることである。今年度はフローサイトメトリーを用いて、ブドウ球菌貧食刺激をしたCGD患児好中球中のNOを測定した。 【方法】(1)CGD患児の全血200μlにPBS浮遊ブドウ球菌850μlを加える。DAF-2 DA(2μl)をPBSで50μlに希釈したものを加えて全量1,000μlとする。(2)健康成人の全血200μlにブドウ球菌850μlを加える。NADPH oxidase阻害剤であるdiphenyleneiodonium (DPI) 10μM、20μMと活性酸素消去剤であるglutathione (GSH) 6.25mM、12.5mMをそれぞれ加えて全量を1,000μlとした。(1)、(2)とも90分インキュベーションして、時間経過後溶血処理をしてフローサイトメトリーで測定した。 【結果】(1)CGD患児好中球中のNO産生量は成人コントロールの半分であった。(2)DPI処理後の健康成人好中球中のNO産生量はDPIを添加しなかった群と比較して1/3まで減少した。GSH処理後の健康成人好中球中のNO産生量はGSHを添加しなかった群と比較しても有意差はなかった。 【考察】ブドウ球菌貧食刺激をしたCGD患児好中球中のNO産生量が低下している理由としてNADPH oxidaseの酵素活性が低下していることが関与していると予測した。その仮説に基づいてDPIを健康成人好中球に添加した結果、好中球NO産生量は有意に抑制された。以上の結果から、CGD患児は活性酸素産生能だけでなくNO産生能も低下していることがわかった。この原因としてNADPH oxidaseの活性低下が関与していると考えた。
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