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アトピー性皮膚炎におけるSteroid withdrawalによる病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790569
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宮崎 安洋  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40302848)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードステロイド / 表皮細胞 / 皮膚微小血管内皮細胞 / P-セレクチン / ヒト微小血管内皮細 / P-selectin
研究概要

ステロイド添加状態における表皮細胞,血管内皮細胞における他のサイトカインや転写因子の動きを検討するための,第一段階として,ハプテンやサイトカイン刺激による血管内皮細胞と表皮細胞の接着分子の発現を検討した.蕁麻疹で肥満細胞から放出されるヒスタミンや末梢神経で放出されるサブスタンスPで,ヒト微小血管内皮細胞(HDMEC)を刺激したところP-selectinの発現がフローサイトメトリーや共焦点レーザーで確認された.また,アトピー性皮膚炎でサイトカインパターンがTh2タイプに傾くことから,Th2タイプのサイトカインであるIL-4やIL-13でHDMECを刺激したところ,ヒスタミン同様にP-selectinの発現が確認された.炎症性サイトカインであるIL-IやTNFで刺激しても,P-selectinの発現増強は認めなかった.P-selectinのプロモーター領域に転写因子Stat6があることから,HDMECをもちいてゲルシフト法を行ったところ,IL-4やサブスタンスP刺激したHDMECにおいてStat6の活性化,核内移行を認めた.stat6の活性化を止めるとP-selectinの発現がどう動くかを検討するために、上記の実験系にstat6 decoyを加えてみた。Stat6 decoyで前処置したHDMECにIL-4やサブスタンスPを添加してもP-selectinの発現増強は抑制された。Stat6 decoyが接着分子P-selectinの発現を抑制することによりリンパ球や好酸球などの炎症細胞の浸潤を抑制することが予想される。また、上記の実験系に抗ヒスタミン剤を加えてみてP-selectinの発現抑制効果を検討した。上記の結果を雑誌「アレルギー・免疫」2005年第12巻5号に掲載した。抗アレルギー剤の前処置は、ヒスタミン刺激ばかりでなくサブスタンスP刺激によるP-selecitn発現も抑制した。抗アレルギー剤は、ニューロペプタイドの働きをも抑制する可能性が示唆された。今後は、ステロイドがニューロペプタイドの働きを抑制するかどうかを検討する予定である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ヒト微小血管内皮細胞におけるP-selectinの発現制御機構2005

    • 著者名/発表者名
      宮崎 安洋
    • 雑誌名

      アレルギー・免疫 12巻・5号

      ページ: 56-61

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 培養細胞を用いたステロイドの新しい作用の検討2004

    • 著者名/発表者名
      宮崎 安洋
    • 雑誌名

      DERMA 91号

      ページ: 56-59

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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