研究課題/領域番号 |
15790576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 群馬大学 (2005) 京都大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
中村 元信 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30303837)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | フォリスタチン / アクチビン / 毛周期 / 毛包 / TGF-β / 成長期 / 退行期 / 培養 / BMP-4 / ノギン / 発生 / 再生 |
研究概要 |
BMP/TGFβファミリーであるアクチビンとその阻害分子であるフォリスタチンの毛周期のコントロールにおける役割を明らかにするため、以下の実験を行った。 1.フォリスタチンの毛周期における発現量の変化を検討するために、休止期、成長期早期、成長期後期のこれら分子の半定量的RT-PCRを行った。 2.フォリスタチンの成長期毛包における発現部位を検討するために、成長期人毛包の免疫組織化学を行った。 3.フォリスタチンを、ヒト成長期毛の器官培養液中にいれ、毛幹の伸長および成長期から退行期への移行に対する効果を観察した。 4.上記器官培養を行った後、TUNEL染色をし、アポトーシスをおこしている細胞の割合を検討した。 これらの実験の結果、フォリスタチンはマウス毛周期において成長期に有意に発現量が減少し、成長期から退行期、休止期への移行に伴い、発現量が増加することが明らかになった。さらに、免疫組織化学的検討により、フォリスタチン蛋白は表皮基底層ならびに毛包の外毛根鞘に発現していた。フォリスタチンを、ヒト成長期毛の器官培養液中にいれると、成長期から退行期への毛周期の移行が促進され、毛幹の伸長も抑制された。TUNEL染色を行うと、フォリスタチンを加えた器官培養ヒト毛包は有意にTUNEL陽性のアポトーシスをおこしている細胞の割合が統計学的に有意に増加していた。これらの結果、フォリスタチンは成長期毛細胞のアポトーシスを誘導し、成長期から退行期への移行を促進すると考えられた。このようなフォリスタチンの毛周期における役割を明らかにすることにより、毛周期のコントロールのメカニズムをより明確にすることができ、脱毛症、多毛症の病態解明ならびに新たな脱毛症の再生治療の開発に大きな意義があると思う。
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