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統合失調症の大脳皮質聴覚野のcortical reorganizationの検討

研究課題

研究課題/領域番号 15790613
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関弘前大学

研究代表者

篠崎 直子  弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (20292162)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード脳磁図 / 事象関連磁場 / 統合失調症 / 自動的情報処理
研究概要

本研究の目的はそれぞれfirst-episodeとchronic illnessの統合失調症患者を対象に、様々な音環境における脳磁場(MEG)を計測し、それぞれの刺激に対するN100mやMMNmの発生源(dipole)を推定、MRI-3D画像上にdipoleを投射することで、統合失調症患者の両側大脳皮質聴覚野の詳細な機能地図を調べていくことである。
平成15年度は刺激および分析システムの立ち上げ、すなわち、解析ソフトウエアBESAとMRI-3D画像作成ソフトウエアBrainVoyagerの統合システムの作成をし、その後、患者の脳磁図(MEG)測定の前段階として正常値を求めるために対照健常被験者の脳磁場測定を行なった。MEGデータは本研究計画書で申請した光磁気ディスクに記録した。脳磁場計測は約200チャンネルの全頭型脳磁図計(Neuromag社製)を用いて記録し、データをオフラインで解析し発生源推定を行なった。また、健常被験者の一部はさらに詳しい発生源推定を行なうためにMRI検査を施行した。健常者のdipoleの位置及びモーメント量の平均値を求めることで、正常値の推定を行なうことが出来、同一の周波数の純音刺激に対するN100mの発生源は音環境の変化に応じて、わずかに移動することが確かめられた。すなわち、正常者の聴覚野では、極めて初期の処理段階において、個々の音の物理的性質のみならず、音環境の変化も感知する機能を持つことが解明された。
さらに今年度は健常者の測定に加え、おもに、未治療の統合失調症患者を対象に、治療前、治療後の事象関連脳磁場計測を行い、音環境の変化によるN100mの発生源の位置移動が健常者と統合失調症患者では異なることが確かめられた。つまり、統合失調症患者では様々な音刺激を統合し情報処理していく脳内過程の障害があることが解明された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Naoko Shinozaki et al.: "Spectrotemporal window of integration of auditory information in the human brain"Cognitive Brain Research. 17. 563-571 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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