研究課題/領域番号 |
15790665
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 九州大学 (2004) 京都大学 (2003) |
研究代表者 |
向 高弘 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (30284706)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 腫瘍 / 骨転移 / レニウム / ビスホスホネート / 内用放射線治療 |
研究概要 |
高エネルギーβ-線放出核種である放射性レニウム、Re-186を、腫瘍骨転移部位に選択的に送達できる内用放射線治療薬剤として、ビスホスホネート構造を骨病変部位への親和性に関与する部位とし、それとは独立してRe-186を安定に保持する部位との二つの機能を両立して有する二官能性放射性薬剤の概念に基づき、Re-186標識ビスホスホネートを開発した。本年度は動物モデルを用いて、本薬剤の有用性を評価した。 腫瘍細胞移植3週間後のラットに対してRe-186標識ビスホスホネートを投与し、SPECT撮像を試みたところ、CT像にて骨密度の減少と不均質な骨形成を確認した腫瘍移植周辺部への高い放射能集積を認め、本薬物が内用放射線治療に適した体内動態を示すことが認められた。さらに、腫瘍移植周辺部における分布と病態との関連を明らかにするため、Re-186標識体の分布を組織化学的実験の結果と比較した。その結果、破骨活性の亢進が既に報告されている腫瘍移植周辺部において、ビスホスホネートの転移性骨腫瘍への集積に重要と考えられる造骨活性も亢進していることが示された。また、テトラサイクリンの局在とオートラジオグラムによる放射能分布が一致したことから、Re-186標識ビスホスホネートは造骨活性の亢進に伴うハイドロキシアパタイト形成部位に高く集積することが明らかとなった。 以上の結果から、二官能性放射性薬剤の概念に基づいて設計され、生体内での高い安定性と、選択的な骨集積性を有するRe-186標識ビスホスホネートが、転移性骨腫瘍の内用放射線治療薬として有用である可能性が示された。
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