• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酸化還元状態のインビボ評価を目指した脳機能診断プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15790674
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関九州大学

研究代表者

山本 文彦  九大, 薬学研究科(研究院), 助手 (40253471)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアスコルビン酸 / ヨウ素131 / フッ素18 / 脳 / 腫瘍 / 副腎 / 画像診断 / 酸化ストレス / PET / SPECT / 核医学診断薬 / インビボ
研究概要

本研究で開発した新規放射性アスコルビン酸誘導体のうち、^<131>I-DIAについて、各種病態モデル動物生体内挙動の評価を行った。前年度において得られた健常ラットにおける^<131>I-DIAの放射能分布実験についてさらにを詳細に検討したところ、投与後60分において副腎に14%dose/gの高い集積があり、副腎/肝臓比で約10、副腎/腎臓比で約7と選択的な分布を示すことが明らかとなった。副腎機能は生体におけるストレスと関連しており、脳下垂体より分泌される刺激ホルモンの影響を受けやすいことから、脳機能診断への展開との関連性が高い。そのため、さらに詳細に副腎集積性について詳しく調べることにした。4-APPを前投与した副腎機能亢進モデルラットにおいて、副腎への放射能集積は顕著に増加した。また副腎皮質機能亢進モデルとしてY1細胞移植マウスにおいてY1細胞に高い集積(9%dose/g)を示した。副腎髄質機能亢進モデルとしてPC12細胞移植マウスにおいても、高い集積を示した。このことから少なくとも^<131>I-DIAが、副腎機能を反映する新しい診断薬剤として大きな可能性を有することが明らかとなった。脳機能との関連性については、さらに詳細に検討する必要があると考えている。比放射能が分布に影響を与えることも判明したので、高比放射能な合成条件の検討を行っている。
一方で、前年度に開発したdehydro^<18>F-DFAの生体内分布について、仮説どおりGLUTを介した細胞移行が行われているかどうか、deoxyglucose同時投与による分布を調べたところ、ある程度はGLUTを介した取り込みであることが示唆されたが、その割合は高くはなかった。このため、生体内においてよりGLUTを認識しやすい化学型に変化すると予想される新たなdehydro^<18>F-DFA異性体のデザインを行った。種々の合成条件を検討中である。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] F.Yamamoto, E.Kuwano, T.Kaneshiro, S.Sasaki, M.Maeda: "^<125>I-Labeled 2-0- and 3-0-m-lodobenzyl, and 6-0-m-lodophenyl Derivatives of L-Ascorbic Acid : Synthesis and Preliminary Tissue Distribution"J Labelled Compd Radiopharm. 46. 737-750 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Fuchigami, T.Haradahira, T.Arai, T.Okauchi, J.Maeda, K.Suzuki, F.Yamamoto, T.Suhara, S.Sasaki, M.Maeda: "Synthesis and Brain Regional Distribution of [^<11>C]NPS1506 in Mice and Rat : an NMDA Receptor Antagonist"Biol.Pharm.Bull. 26(11). 1570-1573 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] S.Sasaki, F.Kurosaki, T.Haradahira, F.Yamamoto, J.Maeda, T.Okauchi, K.Suzuki, T.Suhara, M.Maeda: "Synthesis of ^<11>C-Labelled Bis(phenylalkyl)amines and Their In vitro and In vivo Binding Studies In Rodent and Monkey Brains"Biol.Pharm.Bull. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi