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C型肝炎ウイルス持続感染機序の解明―特に生体肝移植レシピエントにおける検討―

研究課題

研究課題/領域番号 15790714
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関三重大学

研究代表者

水野 修吾  三重大, 医学部附属病院, 助手 (70335131)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードC型肝炎 / 肝移植 / CTL / C型慢性肝炎 / 細胞障害性T細胞 / 生体肝移植
研究概要

【目的】C型肝硬変に対する肝移植症例の増加により、移植後のC型肝炎の再燃機序の解明が求められており、特に細胞性免疫が重要な役割を果たしていることが考えられている。一方、細胞障害性T細胞(以下CTL)はウイルス感染細胞の除去に重要な役割を果たしており、HCV感染細胞の除去に関与していることが知られており、HCV特異的CD8T細胞は移植後肝炎の予後決定に多大な影響を与えていることが予想される。しかし、免疫抑制状態でのHCV特異的CD8T細胞の解析はほとんどなされておらず、C型肝炎発症の免疫機序の研究における貴重な臨床症例であると考える。そこで今回我々はHCV感染例に対する肝移植前後でのHCV特異的CD8T細胞を肝内、末梢血より検出した。
【方法】HCV全領域を発現するワクシニアウイルスを用いて患者末梢血単球(以下PBMC)(慢性肝炎、急性肝炎、移植ドナー、移植レシピエント)からCTLクローンを単離しクローンの性状解析を行った。CD8陽性メモリーT細胞のみをマグネティックビーズを用いて単離した。患者PBMCにEB virusを感染させB細胞株(BLCL)を作製し組み換えHCV全領域を発現するワクシニアウイルスに感染させたものをtarget cellとしてCR51 release assayにより細胞障害性活性を測定しスクリーニング、クローニングを行った。また一部の患者で、単離したCTLクローンはBLCLのパネルを用いてHLA拘束性を同定した。さらにオーバーラッピングペプチドによるエピトープの同定を行った。
【成績】現在まで5例の移植後患者で、ドナーに対するCTLが誘導できた。しかし、慢性肝炎患者ではCTLが誘導出来なかった。また一部の患者でNS3領域を認識するCTLクローンが単離された。またこのCTLクローンはHLA<SUP>^*</SUP>A1101に拘束されることが解った。
【結語】移植後のC型肝炎再発には、急性肝炎の機序に類似した免疫応答がされている可能性が示唆された。今後さらなる研究の継続が必要と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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