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ドキシサイクリンはNF-kBを抑制し、細胞死を誘導する

研究課題

研究課題/領域番号 15790733
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

藤岡 秀一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80287284)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードドキシサイクリン / paclitaxel / 抗癌剤耐性 / IL-8 / 膵臓癌 / NF-kB / アポトーシス
研究概要

ヌードマウス皮下膵臓癌移植モデルの作成:ヒト膵臓癌細胞株PANC-1 100万個をPBSに懸濁し、ヌードマウス60匹の左背部皮下に注入。6週間の観察の後、12匹に皮下に5mm大の腫瘍の形成を確認した。
ドキシサイクリンペレットの皮下移植:12匹のヌードマウスのうち6匹に15mgのドキシサイクリンを含有した60日間徐放ペレットを、残りの6匹にはプラセボペレットを筋膜下に挿入した。
抗癌剤治療:ドキシサイクリンペレット挿入群(6匹)、とプラセボペレット挿入群(6匹)に対し抗癌剤治療を行った。ペレット挿入後、Day7、14、21、35、42、49に腹腔内にPaclitaxel200μgを注入。Day60に全マウスを犠牲死させた。
犠牲死させた後、腫瘍重量の測定を行ったところ腫瘍はドキシサイクリンペレット群で22±32mgでプラセボペレット群の67±12mgと比較して有意(P=0.0032)に少なかった。また抗癌剤治療開始後の腫瘍計測から算出した腫瘍容積の推移でをtwo-paired ANOVAにて比較したところ、ドキシサイクリンペレット挿入群ではプラセボペレット挿入群に比較して有意に腫瘍容積の増加が抑制された(P=0.021).摘出した腫瘍からRNAを抽出し、IL-8に対するNorthern Blotを施行したところ、Paclitaxel投与によりプラセボ群ではIL-8が発現上昇していたがドキシサイクリンペレット群では認められなかった。このことより抗癌剤耐性の原因因子であるIL-8が抑制されたことがドキシサイクリンのpaclitaxelの抗癌剤感受性を増強した因子であると考えられた。
以上の研究により、ドキシサイクリンはdesensitizationによりNF-κBを抑制し,引き続くPaclitaxel投与によるNF-κBactivationを抑制したことにより細胞死を誘導したと結論づけた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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