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p53遺伝子導入を併用した悪性グリオーマの集学的治療

研究課題

研究課題/領域番号 15790771
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関九州大学

研究代表者

庄野 禎久  九州大学, 大学病院, 助手 (00346793)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード悪性グリオーマ / p53 / 遺伝子治療 / 化学療法 / 放射線療法 / 集学的治療 / リン酸化 / アポトーシス
研究概要

昨年度の研究でWild-type-p53発現アデノウイルス導入後どのタイミングで放射線治療、化学療法を施行するのが最も効果的かをin vivoで検討した。その結果、放射線照射や細胞周期非特異的に作用する抗癌剤(シスプラチンやBCNU)は遺伝子導入後、強制発現させたp53がピークに達する時期(48時間後)に行う方法が最も有効であった。一方、細胞周期特異的に作用するトポイソメラーゼI阻害剤(SN-38)ではp53遺伝子を導入前に薬剤を投与した方が、遺伝子導入後に投与するよりも細胞のアポトーシスを誘導した(論文準備中)。本年度はこのin vitroの結果が小動物を用いたin vivoの系でも再現できるかを検討した。さらにその機序を解明する目的で、強制発現されたp53遺伝子のセリン残基のリン酸化の詳細な検討を行った。昨年度の研究でセリン15、20、46のリン酸化が細胞アポトーシス誘導効果に比例することがわかっていたので、当初はこれらセリン残基をアラニンに変えたプラスミドを用いて、セリン残基のリン酸化を阻害することで、アポトーシス誘導効果が抑制されるかを検討した。しかしp53遺伝子の導入効率が悪いこともあり、有意な結果が得られなかった。そこでp53遺伝子のスレオニン18とセリン20をアスパラギン酸に変えたアデノウイルスおよびセリン15とセリン20をアスパラギン酸に変えたウイルスを使い、細胞のアポトーシス誘導効果を検討した。セリン残基をアスパラギン酸に変えることで、リン酸化したセリン残基を模倣した状態が作れるためである。その結果どちらのウイルスもWild-type-p53発現アデノウイルスよりも強力に、細胞のアポトーシスを誘導できるようになった。現在、これらのMutant-p53を遺伝子導入された場合に発現が誘導される遺伝子をmRNAレベルで解析中である。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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