研究課題/領域番号 |
15790787
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
村上 成道 信州大学, 医学部付属病院, 助手 (50334892)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 骨形成タンパク / サイトカイン / 生体分解性ポリマー / 靱帯付着部 / 再生医療 |
研究概要 |
BMPを使用することで骨内に移植された腱・靱帯を骨化させ、腱・靱帯-骨付着部を再生することが本研究の目的である。日本白色家兎のアキレス腱を使用し、BMPによる腱骨化モデルを作成した。BMPを効果的に使用するに当たり、生体分解性ポリマーであるポリ乳酸パラジオキサノンポリエチレングリコール共重合体(PLA-DX-PEG)を使用した。このポリマーを使用し腱内の骨化を確認することができた。しかし、腱周囲は筋組織など軟部組織が少なく、これに伴い周囲血流量も少ない。骨化した腱がその環境下にとどまるには条件が悪いことが判明した。すなわち、形成された腱内骨化が永続的でなく、時間とともに吸収される方向に働くということである。これを持続させるためには腱周囲を、骨化した組織に適する環境下におくことが重要と考えられた。具体的には、周囲血流量を増加させ効果を促進させる方法を検討した。我々は骨髄単核球に着目した。骨髄単核球細胞移植はすでにASOやBuerger病の治療として臨床上行われている。虚血部位に骨髄単核球細胞を移植すると新生血管が生じ、血流が増すことが臨床上も確認されている。骨髄単核球とBMPを併用することで、腱組織のように血流が乏しい環境下でもBMPの効果が持続することを期待し、以下の実験を行った。我々は、マウス骨髄血を採取、単核球細胞を単離し、これをBMP/担体複合体の移植時に周囲に投与する方法を検討した。この併用両方により、BMPによる骨形成が促進されるという方向性を確認した。
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