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骨肉腫細胞のp21過剰発現による増殖抑制と分化の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 15790808
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

濱田 哲矢  久留米大学, 医学部, 助手 (20341349)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2004年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2003年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
キーワード骨肉腫 / p21 / 分化 / 増殖抑制 / 薬剤耐性 / 遺伝子治療
研究概要

骨肉腫細胞のSaos-2にp21遺伝子を導入しその影響を研究してきた。昨年までに増殖を抑制し分化を誘導すること突き止めてきた。そして最終段階として治療に応用できるかを検討した。P21遺伝子を導入した骨肉腫細胞を骨肉腫の通常に最もよく使用されている抗癌剤であるアドリアマイシン、シスプラチンの影響がどう出るかを検討した。抗癌剤を培養液に濃度希釈を数種類作製し骨肉腫細胞と培養を行った。すると全ての抗癌剤で通常より抗癌剤に対する薬物耐性を生じていた。これは、MTT assayにて確認した。この現象を裏付けるために21遺伝子を導入した骨肉腫細胞の抗癌剤に対する耐性遺伝子であるMDRを測定してみた。これはFlow cytometoryを使用した。するとp21遺伝子を導入するとMDRが増加していることを確認した。このことは、p21を導入することにより腫瘍細胞が分化を亢進させより正常細胞に近づいたためと考えられた。従ってこれまでのことから骨肉腫細胞に腿背は腫瘍細胞は、分化を亢進させ増殖抑制を生じるがこれに伴い正常細胞に近い性質を保持してしまい、肝心の抗癌剤には抑制を獲得したことになる。臨床の場に置いては、抗癌剤が殆ど抵抗性を示している腫瘍もあるためこれらに対しては遺伝子治療の可能性があることを示せた。しかし通常の抗癌剤に効果を示している場合は、この効果を減少させてしまう可能性があり臨床応用にまだ慎重であるべきと考えられた。また今後分化を誘導させながらMDR遺伝子を減少させる方法を検討する必要があると思われた。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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