研究課題/領域番号 |
15790812
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長瀬 清 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (90345786)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 一過性全脳虚血 / 脳微小循環 / NMDA受容体 / ケタミン / グルタミン酸受容体 |
研究概要 |
日本白色家兎(オス:2-2.5kg)を全身麻酔下に気管切開し、動・静脈確保後、頭窓法を側頭骨に作成し、両側総頚動脈をターニケットで駆血した。6分間にわたり一過性完全脳虚血状態を達成した。まずこのモデルは、当施設で新たに開発した手術侵襲を限りなく排除できるモデルである。よって一過性全脳虚血モデルとしての信頼性と妥当性を証明する必要がある。頭窓法において完全に脳循環が停止していること、および脳虚血後の脳循環反応が過去の知見との妥当性を検証した。完全脳虚血前、1、2、3、4時間における対照となる脳血管の二酸化炭素応答はそれぞれ4.6±1.7、4.1±0.3、3.7±0.6、3.8±0.4、4.1±1.2%/mmHgであった。これは、過去の知見と合致し、また頭窓上でも完全虚血を確認することができた。次いで正常体温においてNMDA拮抗薬であるケタミシを2mg/kg+10mg/kg/hrで投与し、同様に脳血管の二酸化炭素応答を測定したところ、それぞれ4.5±1.5、4.3±0.4、3.2±0.7、3.3±0.2、4.0±1.1%/mmHgであった。以上より、我々の作成した日本白色家兎の一過性完全脳虚血モデルは、手術侵襲を加えることなく作成できる信頼性と妥当性を備えた良好なモデルであった。一過性全脳虚血後の二酸化炭素応答は、対照群では一過性に柳制されたが経時的に回復傾向を示した。またケタミン静脈内投与は、対照に比べて抑制傾向を示したもののその程度は軽微であり、統計学的有意ではなかった。
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