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アラキドン酸代謝産物(20-HETE)は肺血管において酸素センサーとして働くか?

研究課題

研究課題/領域番号 15790818
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関九州大学

研究代表者

山浦 健  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70264041)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード肺動脈 / 低酸素 / アラキドン酸
研究概要

低酸素肺血管収縮(Hypoxic pulmonary vasoconstriction : HPV)は生体防御の重要な反応の一つであるがメカニズムについては未だ不明な点が多く、20-HETEが酸素センサーとして働いてHPVに関与しているかどうかを確認するのが今回の研究の主な目的である。
昨年度はHypoxiaにおいて肺動脈血管が収縮し、Hyperoxiaにおいて肺動脈が拡張することを確認する実験系を等尺性張力測定装置を用いて確立するため、等尺性張力測定装置における低酸素実験装置として申請者らがこれまで用いた方法でチャンバー内の細胞潅流液の酸素濃度を変化させ測定した。具体的にはリザーバー内の還流液を純窒素でバブリングしてチャンバー内の細胞潅流液を持続的に還流することで潅流液のpHなどの変化を伴うことなく2%以下の酸素濃度に設定可能である。高濃度酸素条件はリザーバー内の還流液を純酸素でバブリングする。測定条件はコントロール(21%酸素)低酸素(<2%)高酸素(50%)としてその変化をとらえる。ところが、昨年度の実験系ではチャンバーサイズが大きく酸素濃度がこの条件で安定しないことがわかり、閉鎖系での実験系を策定する必要性が出てきた。
今年度は閉鎖空間で等尺性張力測定を行うために実験装置の改良、および当初用いたチャンバーのサイズを小さくすることで閉鎖系の実験を行える装置を新たに導入してこの根本的な問題点を解決できた。次の段階でのブタの摘出肺動脈でHypoxiaにおいて肺動脈血管が収縮し、Hyperoxiaにおいて肺動脈が拡張することを確認する実験をおこなった。肺動脈の第2-3分枝を用いて実験を行ったが、High K、フェニレフリン、ヒスタミン、セロトニンに対する収縮反応はみられるもののHypoxiaに対する収縮反応は見られなかった。これは肺動脈の第2-3分枝を用いたためかもしれず、今後はさらに抹消の血管を用いるべきと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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