研究課題/領域番号 |
15790922
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10359606)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ギャップジャンクション / ホールセル / ダイテルス細胞 / 内耳 / 膜容量 / 支持細胞 / パッチクランプ / ヘンゼン細胞 |
研究概要 |
昨年度の研究で、モルモットの単離ダイテルス細胞の膜電流は主にカリウム電流で厚生されており、その大部分は電位依存性カリウムチャンネルのブロッカーであるテトラエチルアンモニウム(TEA)によりブロックされることを明らかにした。 本年度はペアになったダイテルス細胞を使用し、膜容量の測定を行うことで、ギャップジャンクションの薬理学的特性を調べた。ペアになったダイテルス細胞の膜容量はギャップジャンクションのブロッカーである、カルベノキソロンの投与により、約半分に減少した。このことは、ダイテルス細胞間の結合が主にベノキソロン感受性のギャップジャンクションによって結合していることを意味する。別のギャップジャンクションブロッカーであるオクタノールの投与によっても同様の結果が得られた。しかしながら、1回の実験において、ペアになったダイテルス細胞は非常に少数であり、データを効率よく得るのは容易ではなかった。また、ギャップジャンクションに影響を与えることが知られているアミノ配糖体や一酸化窒素の阻害薬の効果も試してはみたが、はっきりとした薬剤の効果をみるには至らなかった。 複数のダイテルス細胞のうち、隣接する2つのダイテルス細胞に対して、それぞれの細胞よりホールセルを記録し、そのコンダクタンスを調べる実験も試みたが、1つの細胞ではホールセル記録を行えるものの、2つの細胞で同時にホールセル記録を行うのは非常に確率が低く、その特性を検討するには至らなかった。
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