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内耳におけるヒスタミンレセプターの局在と分子生物学的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790942
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関熊本大学

研究代表者

増田 聖子  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70346998)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヒスタミンレセプター / 内耳 / 神経伝達物質 / ノックアウトマウス
研究概要

(1)ヒスタミンレセプターサブタイプのラット蝸牛における発現局在の検討
ウィスター系ラットの側頭骨より内耳を摘出し、凍結切片を作成した。ヒスタミンレセプターサブタイプに特異的な抗体を用いて、免疫染色を行った。いずれのサブタイプも蝸牛ラセン神経節に発現が認められた。有毛細胞には明らかな発現はなかった。このことからヒスタミンが聴覚系の神経伝達物質である可能性が示唆された。
(2)ヒスタミンレセプターノックアウトマウスの聴覚機能
ヒスタミンレセプタータイプ1およびタイプ2のノックアウトマウスの聴性脳幹反応検査を行った。生後1,3,6ヶ月で検査を行ったが、野生型マウスを比較して聴力閾値上昇は認められなかった。
(3)ヒスタミンレセプターノックアウトマウスの内耳組織学的解析
上記ノックアウトマウスの側頭骨から内耳を摘出し、凍結切片を作成した。HE染色を行い観察を行ったが、内耳に形態学的異常は認められなかった。有毛細胞、ラセン神経節も正常であった。
(4)ヒスタミンレセプターノックアウトマウスの耳毒性薬物に対する耐性
野生型およびノックアウトマウスの後半規管に小孔をあけ、ネオマイシンを注入し、耳毒性モデルマウスを作製した。両者の聴性脳幹反応検査を行ったが、閾値上昇に有意差はなく、その後の経過にも有意差はなかった。
以上の結果より、ヒスタミンレセプターは確かに蝸牛ラセン神経節に存在するが、その欠損は内耳機能、形態に影響を与えていなかった。また内耳毒性薬物に対する保護作用等も認められなかった。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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