研究課題/領域番号 |
15790981
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
近藤 永子 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (30335038)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | AZOOR / full-field ERG / 多局所ERG / AIBSE / MEWDS / AMN |
研究概要 |
AZOOR(acute zonal occult outer retinopathy)は1993年にGassにより提唱された新しい疾患概念である。多くの類縁疾患を含むといわれている。その臨床像は非常に多種多様であり、その原因については不明なままである。また診断に網膜電図(ERG)が有用であるといわれているが、その詳細な定量的解析の報告はない。我々は、当科で経験した多数のAZOORの症例に対し、従来のfull-field ERGと最近開発された多局所ERGの2つの方法における結果を解析し、AZOORの診断における両検査の有用性を比較した。その結果、約80%の症例は従来の網膜全視野刺激型ERGで診断できると考えられたが、残りの20%症例については、多局所ERGのような特別な局所網膜機能の検査が必要であることがわかった。これらの結果は、第108回日本眼科学会総会および2004年のARVO2004で報告した。 また、AZOORは近視眼に多いということは報告されているが、その類似疾患とされるMEWDSと患者の屈折度数に関する報告はこれまでになかった。そこで我々は50例のMEWDSの症例において屈折値を調査し、150名の年齢性別をマッチさせたコントロール群と比較した。その結果、MEWDSは近視を有する者に発症しやすいという事実が判明した。(Jpn J Ophthalmol 2005)。この結果は、MWEDSがAZOORの類縁疾患であるという最近の説を支持する。
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