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緑内障における網膜神経節細胞死に対するCDP-cholineの影響について

研究課題

研究課題/領域番号 15790988
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関神戸大学

研究代表者

山田 裕子  神戸大, 医学部附属病院, 助手 (00359861)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード緑内障 / アポトーシス / CDP-choline / 神経保護
研究概要

緑内障における網膜神経節細胞の細胞死には、グルタミン酸毒性やアポトーシスが関わるとされ、本疾患の治療における神経保護は命題である。CDP-choline(Citicoline)は、リン脂質の産生に重要な内因性ヌクレオシドで、膜安定化作用、アセチルコリンの生合成促進およびドーパミン代謝回転の改善作用等を有する薬剤であり、脳虚血において、アポトーシスの一部の系を抑制し、ドーパミンを増加させる。本研究においては、Citicolineが、緑内障性視神経症に対して神経保護作用を有するかを明らかにするため基礎的検討を行った。網膜への分化能を有する培養細胞にアポトーシスを誘導しCiticolineがこれを抑制するかについて検討したところ、Citicolineは濃度依存性にアポトーシス抑制効果を呈する傾向にあった。また、疾患モデル動物として、ラット高眼圧モデルを作製し、(1)Citicolille投与高眼圧群、(2)Citicoline投与眼無処置群、(3)対象高眼圧群および(4)対象群とした。網膜神経細胞死について、眼球から、網膜を摘出し、一眼は固定後スライドグラス上に伸展標本を作製し、TUNEL(terminal dUTP nick end labeling)染色を行った。また、他眼は固定後カスペース3免疫染色を行い、スライドグラスに伸展標本を作製した。光学顕微鏡下でTUNEL陽性細胞、蛍光顕微鏡下でカスペース3免疫組織陽性細胞数を全網膜にわたりカウントし単位面積あたりの陽性細胞数を各群間で比較したところ、in vivoにおいてアポトーシスを抑制する傾向にあった。これらについて次年度に引き続き例数を蓄積した上で統計学的検討を行うとともに、慢性高眼圧モデル、虚血再灌流モデルなど各緑内障モデルでの効果についても検討する。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山田裕子: "小学校低学年児童の近視"臨床眼科. 58(2). 125-129 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 金森章泰, 瀬谷隆, 山田裕子, 松原 令, 中村 誠, 根木 昭: "緑内障眼における上下半視野の網膜神経線維層厚の光学的干渉断層計による解析"日本眼科学会雑誌. 印刷中.

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 北道邦彦, 野村耕治, 山田裕子, 山本節: "網膜芽細胞腫治療後、横紋筋肉腫を発症した1例"眼科臨床医報. 97(9). 737-739 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山田裕子: "小児IOL:眼科の最新医療(分担執筆)"先端医療技術研究所、東京. 270-275 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山田裕子: "大脳皮質一次視覚野の可塑性:小児眼科・診療の最前練(分担執筆)"金原出版. 42-49 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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