研究課題/領域番号 |
15790999
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 宮崎大学 (2004) 宮崎大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
中馬 秀樹 宮崎大学, 医学部, 助教授 (20244204)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ミオグラフシステム / 白色家兎毛様動脈 / ニプラジロール / L-アルギニン / ダブルミオグラフシステム / 血管弛緩 / 一酸化窒素 / 緑内障点眼薬 |
研究概要 |
白色家兎をペントバルビタール過剰投与後、すぐに眼球摘出し、毛様動脈を摘出、それをミオグラフシステムに顕微鏡下で固定した。ミオグラフシステムは血管の等尺性張力を測定できる。血管は、95%O2+5%CO2を加え、38度に維持したクレブス液に30分慣れさせた。その後、高濃度カリウム液を加え、収縮させ、標本のいきのよさと安定性を確認した。その後NaClとKClに置き換えた。高濃度カリウム液による収縮中に10μM/Lのカルバコールが弛緩を誘発し、血管内皮は異常ないことが確認された。われわれは、まず、ウノプロストンの効果について調べた。ウノプロストンは高濃度カリウム液にて収縮させた白色家兎毛様動脈を、1μM/Lから濃度依存性に弛緩させた。その弛緩作用のメカニズムを調べるため、一酸化窒素合成酵素阻害剤であるL-NAME、インドメタシンの作用を調べた。これらはウノプロストンの弛緩作用を阻害しなかった。次に、ニプラジロールの効果について調べた。ニプラジロールは高濃度カリウム液にて収縮させた白色家兎毛様動脈を、1μM/Lから濃度依存性に弛緩させた。その弛緩作用のメカニズムを調べるため、一酸化窒素合成酵素阻害剤であるL-NAMEの作用を調べた。これはニプラジロールの弛緩作用を阻害しなかった。一方、一酸化窒素消去剤であるCarboxy-PTIOの作用を調べた。これはニプラジロールの弛緩作用を阻害した。したがって、ニプラジロールは、一酸化窒素の作用により動脈を弛緩させることが判明した。次に、L-アルギニンの効果について調べた。L-アルギニンは高濃度カリウム液にて収縮させた白色家兎毛様動脈を弛緩させなかった。また、ウノプロストンの弛緩作用を増強しなかった。一方、ニプラジロールの弛緩作用は増強させた。
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