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多分化能を有する幹細胞を用いた唾液腺組織再生の試み

研究課題

研究課題/領域番号 15791050
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関鶴見大学

研究代表者

美島 健二  鶴見大学, 歯学部, 講師 (50275343)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード唾液腺 / 口腔乾燥症 / 組織幹細胞 / 再生医療
研究概要

6週齢、雄性C57BL/6マウスから顎下腺を摘出し、コラーゲンおよびヒアルロニダーゼにより間質組織を消化することにより上皮塊を採取した。さらに、採取した上皮塊をトリプシンにより分散化した後Fluorescence activated cell sorting(FACS)を用いてside population cells(SP細胞)と呼ばれる細胞分画を純化した。次に、純化したSP細胞における発現遺伝子をRT-PCRにより検出した結果、SP細胞が組織幹細胞に特異的なマーカー分子であるBcrp-1,Sca-1を強く発現していたので、この分画がstem cell richな分画であることが明らかとなった。さらに、SP細胞を用いた細胞移入療法が唾液分泌障害に対する治療法として応用可能か否かを明らかにする目的で、唾液分泌障害マウスを用いた治療実験を行った。すなわち、マウスの顎下腺に限局して総量15Gyの放射線を照射し、照射2週後にピロカルピン刺激後の唾液量が減少していることを確認した。これらのマウスの片側顎下腺にGreen Fluorescence Protein(GFP)を恒常的に発現しているトランスジェニックマウスより採取したSP細胞を移入し、移入後4週、8週にピロカルピン刺激による唾液量を測定した。その結果、SP細胞を移入した群においてコントロール群と比較して有意に分泌量の回復が認められた。加えて、SP細胞を移入したレシーピエントの唾液腺にGFP陽性細胞が存在することが確認された。
以上の結果からSP細胞を用いた細胞治療が唾液分泌障害を呈するドライマウス患者の新規治療法となりうる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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