研究課題/領域番号 |
15791053
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
富永 和也 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (80278572)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 癌 / 蛋白質 / 病理学 / 新治療法 / E1A / 癌新治療法 / TAT-protein |
研究概要 |
・動物実験では、miceに腫瘍を発生させる場合、その腫瘤サイズについて(1)体重の10%まで、あるいは(2)直径17mmまでとされている。癌細胞株SCCVIIをRPMI-1640で培養後、細胞数を調整し、mice背部皮下に投与すると、直径約15mmになるのに約7日であった。これは、SCCVIIのPDTから計算した日数にほぼ一致した。同細胞株をmice腹腔内に投与し、投与後のmiceを観察したが、外見上は著変を認めなくとも、腹腔内で癌細胞は増殖していた。腹腔内で増殖した癌細胞株塊が開腹時、明らかに肉眼で確認できるのは約7日で、腫瘤サイズの制限上、14日までが限界と判断された。 ・癌細胞株SCCVIIを投与したmiceにTAT proteinによる処置をおこなったところ、TAT-GFP protein処置例では、無処置のときと同じように腹腔内に癌細胞株塊を観察できたが、TAT-E1A protein処置例では、癌細胞塊は認められなかった。 ・Miceの病理解剖時に、(1)採血し、血清採取、(2)腹腔内PBS洗浄液から洗浄液中の浮遊細胞の採取、(3)臓器(腸管膜リンパ節、腸、脾、肝、肺、胸腺)採取、(4)臓器(脾、胸腺、癌細胞塊)重量計測、および(5)標本を作製した。血清からIgG、E、M量の測定、腹腔内洗浄液中の浮遊細胞をchamber slideに播種、染色して観察、さらに採取臓器から標本を作製したところ、TAT-E1A protein処置例では、光学顕微鏡的にも癌細胞の存在は認められなかった。また、担癌miceでは、脾臓の腫大、胸腺の縮小を認めた。 ・それぞれのmice例数が少ないため、mice例数を増やした実験の必要性がある。
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