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スタチンによる象牙質再生と歯髄覆罩材への応用の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 15791099
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

瀬戸 浩行  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (90335802)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードラット歯髄細胞 / スタチン / アルカリフォスファターゼ活性 / 石灰化結節 / BMP / オステオカルシン / スタチン類 / 歯髄細胞 / 歯髄覆罩材
研究概要

[目的]
歯科治療における歯髄組織の保存は、患歯の予後を左右する上で重要である。生活歯として歯を維持するためには、細胞レベルでの積極的な硬組織誘導能をもつ覆髄剤の開発が望まれるが、現在そのような効果を持つ覆髄剤はない。スタチン製剤は高脂血症の治療薬として用いられているが、最近硬組織に対して石灰化促進作用をもつことが報告されている。そこで、今回培養歯髄細胞を用いてスタチンの硬組織形成に対する影響を調べ、スタチンの覆髄剤としての可能性を分析した。
[材料および方法]
ラット歯髄細胞は、7週齢ウイスター系ラットから上顎前歯より歯髄を取り出した後トリプシンにて処理し分離した。ラット歯髄細胞は3,000cells/cm^2の密度で播種し、10%ウシ胎児血清添加EMEM培地にアスコルビン酸(50μg/ml)、β-グリセロリン酸(2mM)を添加した培地にて培養した。その後コンフルエントに達した4日目から上記培地にスタチン製剤であるシンバスタチンを1、2、5μMの濃度となるよう調整した培地に交換し、最長15日間培養を行った。シンバスタチンによる歯髄細胞への作用を調べるために、培養10日目に(1)ALP活性を測定し、(2)RT-PCR法にて骨基質蛋白であるオステオカルシン(OCN)及び骨形成因子BMP-2のmRNAの発現を調べた。(3)培養14日目に形成される石灰化結節の面積をvon Kossa染色することにより測定した。
[結果]
(1)シンバスタチンはALP活性を濃度依存的に促進した。
(2)シンバスタチンはOCNおよびBMP-2のmRNA発現を増強した。
(3)シンバスタチンは高濃度添加実験群において石灰化結節形成を促進した。
[結論]
スタチンはラット歯髄細胞のBN形成を促進し、その過程でALP活性およびOCN、BMP-2の発現促進が認められた。このことから、スタチンには歯髄細胞の硬組織形成能を誘導する作用があることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 培養歯髄細胞の石灰化物形成に及ぼすスタチンの影響2004

    • 著者名/発表者名
      濱 秀樹
    • 雑誌名

      日本歯科保存学会雑誌 47秋季特別号

      ページ: 22-22

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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