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ミニマルインターベンションを可能とする根管内象牙質接着の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15791111
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

岩崎 圭祐  日本大学, 歯学部, 助手 (00291708)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードミニマルインターベンション / 象牙質 / 接着 / 根管 / レジン
研究概要

歯冠崩壊が著しい失活歯症例においては,印象採得後にメタルを用いた支台築造が用いられている。この築造支台は,従来からいわゆる間接修復法による製作法が通法であり,技工操作を伴う多くの制約があるために,健康歯質の犠牲的削除を余儀なくされている。また,メタルを用いた支台築造では,歯質への接着性を持たないセメントを用いることもあり,その適合性によっては応力の集中による歯根破折などが引き起こされることから,その改善が望まれている。そこで,歯質の削除が比較的少なく,さらに残存根管歯質の構造的な強化を目指して,歯質接着法を用いたレジン支台築造に注目した。
接着性レジンとしては,市販の支台築造用レジンである化学重合,光重合および化学-光重合タイプの製品を用い,被着対象であるウシ下顎前歯に接着させた。接着強さの測定は37℃の精製水中に24時間保管後,万能試験機を用い,クロスヘッドスピード1mm/minの条件で剪断接着強さを測定した。
その結果,象牙質接着強さは,コントロールに対して接着システムに光重合のものを用いた組み合わせにより有意に向上する傾向が認められた。また,接着システムに化学重合のものを組み合わせた場合においては,その接着強さがコントロールより低下する傾向が認められた。接着試験後の破壊形式は,接着強さの高い組み合わせにおいては象牙質もしくはレジンの凝集破壊が認められたが,接着強さの低下した組み合わせでは界面破壊が多く観察される傾向が認められた。
以上のことより,ボンディング材と歯質との接着の低下よりもボンディング材とレジンペーストとの重合硬化が阻害されたことによる接着強さの低下である可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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