研究課題/領域番号 |
15791142
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
林 誠 日本大学, 歯学部, 助手 (00301557)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 歯科骨内インプラント / 合成骨移植材 / ポリリン酸カルシウム / 骨膜 / 組織培養 / 表面多孔質インプラント |
研究概要 |
近年、歯科インプラント治療において骨移植術を併用した方法が多数報告されているが、現在でも十分に用件を満たした移植法はなく、代用となる合成骨移植材料の重要性が指摘されている。そこで申請者はトロント大学歯学部において開発したポリリン酸カルシウムを主成分とした新しい合成移植骨材料の有用性を検討することを目的としてin vivoによる臨床的検索とin vitroによる基礎的検索を計画した。 昨年度は本移植材と表面多孔質インプラントを同時にウサギ大腿骨に埋入し、その優れた組織親和性と高い骨伝導性を組織形態学的に確認することができた。 本年度は鶏卵より採取した鶏胎児の骨膜を利用したin vitro硬組織形成モデルを使用し、本材料と一緒に培養した際の骨形成パラメーターを解析し、以下の結果を得た。 1.骨芽細胞の分化マーカーのひとつであるアルカリフォスファターゼ活性は、被検材料の存在しないコントロールと比較して、有意に高かった。 2.代表的な骨の有機成分であるコラーゲンタイプIの産生は、コントロールに比較して有意に高かった。 3.組織形態学的な観察によって、実際に硬組織が被検材料の多孔質部に進入していることが確認された。 以上のことから、本年度は被検材料の硬組織形成を阻害させることのない高い生態親和性を、生化学的に確認することができた。また臨床応用に向けて、その有用性を臨床的ならびに基礎的な側面から総合的に評価することができた。
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