研究課題/領域番号 |
15791150
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
飯田 良平 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70339810)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 摂食・嚥下障害 / 摂食・嚥下リハビリテーション / 筋電図 / 間接訓練 / 関節訓練 |
研究概要 |
摂食・嚥下機能障害は主に脳血管疾患の後遺症の一症状として、また神経・筋疾患に現れることが多い。しかし発症してからの機能の維持、そしてリハビリテーションは困難なことも多く、摂食・嚥下機能の低下を早期に発見し適切な指導と訓練を行うことが重要と考えられる。 摂食・嚥下機能低下の自覚が無い高齢者において、摂食・嚥下機能が低下している実態を調べるために、高齢者歯科外来に通院する患者に対し、3段階選択方式のアンケート調査を行った。基礎疾患、咬合状態、口腔乾燥、服用薬剤などの諸条件との相関について検討した。機能の低下が疑われたものには、水のみテストや反復唾液嚥下テスト(RSST)により診査を行った。この調査より摂食・嚥下機能の低下を自覚しない高齢者においても、実際には機能が低下している者がいることが示唆された。また「脳血管障害の既往がある」「疾患数の増加」「残存歯数の減少」「自力通院が困難になる(要介助)」という条件と摂食・嚥下機能の低下に相関みとめ、単に加齢によって起こるものではなく、疾病や生活習慣などが複合的に影響するということが示唆された。 臨床では、頬・口唇・舌・軟口蓋など、主に口腔領域における機能障害の現れ方を明らかにするための調査、研究を継続している。これら摂食・嚥下機能障害を既に有する患者に対しては、食物を用いないで行う間接訓練を中心に訓練プログラムを立案し、機能回復を計っており、介入による摂食・嚥下機能の向上をみとめている。このようなアプローチにおける、舌や口腔周囲筋群の機能評価法を確立することも重要であると考える。これらの調査、臨床をふまえ、摂食・嚥下動作に寄与する筋群の選定と一連の協調運動への低周波による電気刺激の効果について、調査・研究を継続している。
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