研究課題/領域番号 |
15791155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
都築 尊 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (70330967)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 変形性顎関節症 / 老化促進マウス / 骨硬化 / 機械的刺激 / 線維結合コラーゲン / IX型コラーゲン / XII型コラーゲン / XIV型コラーゲン / 免疫組織学 / 老化促進モデルマウス / 軟骨肥大 / 顎骨 / 変形性顎関節症モデルマウス / タイプIIコラーゲン / 膝関節 / ストレス |
研究概要 |
目的:変形性顎関節症を有する骨の形態学的特徴を検証するために、老化促進マウス(SAM)のうち変形性顎関節症を自然発症するSAMP8、老年性骨粗鬆症モデルであるSAMP6とそのコントロールであるSAMR1の下顎骨および大腿骨の骨形態計測をいった。これらを解析することにより疾患特異的な骨組織形態の変化が顎骨で起こる可能性を検討することを目的とした。 方法:2、4および6ヶ月齢の雄、合計54匹の老化促進マウスを用い各系統、各月齢それぞれ6匹の大腿骨、下顎骨を採取しホルマリン固定した脱灰標本についてパラフィン切片を作成しトルイジンブルー染色で骨芽細胞を、TRAP染色で破骨細胞を、それ以外の項目をピクロシリウスレッド染色を施しデジタルマイクロスコープにて形態計測学的解析を行った。皮質骨については皮質骨幅比(CTI)を、海綿骨の計測については骨量、骨梁幅、骨梁数、骨梁間距離、骨芽細胞密度および破骨細胞密度を計測項目とした。大腿骨では遠位骨幹端を、下顎骨では下顎枝および歯槽骨を計測部位とした。 結果:SAMR1と比較して、SAMP8は4ヶ月齢の大腿骨を除いてCTIが高値を示した。また、破骨細胞密度はすべての月齢において下顎骨で減少していたが大腿骨では変化がなかった。SAMP6ではすべての月齢の下顎骨および大腿骨において骨量、骨梁幅が低値を示した。さらに4および6ヶ月齢での大腿骨では骨梁の断片化と骨芽細胞密度の減少が認められた。 考察:変形性顎関節症、または老年性骨粗鬆症を発症するSAMP8、ならびにSAMP6の下顎骨と大腿骨は対照的な骨組織形態の変化をおこす傾向があり、また下顎骨と大腿骨も互いに異なった骨組織学的変化を起こす可能性が考えられた。
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