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アロマセラピーにおける鎮静効果の科学的検討と歯科恐怖症患者への臨床応用について

研究課題

研究課題/領域番号 15791177
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岸田 朋子  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80347096)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードアロマセラピー / 自律神経 / 脳循環 / 脳代謝 / 匂い / 嗅覚 / アロマテラピー
研究概要

鎮静作用を持つといわれる植物精油の自律神経系および脳組織代謝への影響を検討した。
1.自律神経系
脳波・心電リアルタイム解析システム(MemCalc/Makin2,GMS, Japan)を用いて自律神経活動を測定した。鎮静薬およびフローラル系植物精油は交感神経の活動を表すLF/TF値には有意な変化を与えなかった。副交感神経系の活動を表すHF値に関しては植物香油では有意な変化は認めず、鎮静薬でも上昇傾向は認めたものの有意は変化ではなかった。鎮静作用を持つといわれる薬物や植物香油は昨年度副交感神経遮断薬であるアトロピンで認めたような単一的な作用ではなく、自律神経系に複雑な影響を与えていることが推測された。
2.脳組織代謝
レーザー組織酸素モニター(OMEGAMONITOR, BOM-L1TRW, OMEGAWAVE, Japan)を用いて大脳前頭葉の脳組織代謝を測定した。鎮静薬は体表面の循環を上昇させる現象を認めたが、フローラ系の植物精油はそれを一過性に抑制する現象を認めた。前頭葉の脳組織代謝に関しては、鎮静薬は酸化ヘモグロビン量が減少し、酸素供給が減少したが、還元ヘモグロビン量は不変であった。一方、フローラル系の植物精油は、むしろ還元ヘモグロビンが増加し、脳組織代謝は上昇する現象を認め、この作用は持続的であった。
以上の結果より、鎮静作用を持つといわれる植物精油は自律神経系への影響は解析できなかったが、脳組織代謝に対しては賦活的である可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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