研究課題/領域番号 |
15791179
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
今井 裕一郎 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80347567)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 分子シャペロン / グリセロール / 放射線療法 / 温熱療法 / 抗癌剤 / アポトーシス / p53 |
研究概要 |
(目的)グリセロールは変異型p53蛋白質に正常型p53蛋白質の機能を回復させる分子シャペロンとして働くことが明らかにされている。今回、グリセロール処理することにより、変異型p53を持つヒト口腔扁平上皮癌細胞Ca9-22に対し、X線照射後のアポトーシスを誘導させ、放射線感受性が高められるかを検討し、効率のよい放射線による癌治療の開発を目指した。 (方法)グリセロール処理を施したCa9-22細胞(codon248,Arg→Trp)のX線感受性をコロニー形成法、アポトーシス関連タンパク質の定量をWestern Blot法、アポトーシス誘導をDNAラダー検出法、ヘキスト染色法、Gel Shift Assayおよびアポトーシス関連タンパク質発現をプロテインチップにて解析した。 (結果・考察)1.グリセロール処理によりX線感受性が増感された。2.グリセロール処理によりX線によるBaxの蓄積誘導が見られるようになった。3.X線単独照射の場合、DNAラダーは見られないがグリセロール処理を併用した場合、DNAラダーが認められた。4.X線のみあるいはグリセロールのみではp53のDNA結合量に変化はなかったがX線とグリセロールの併用によりp53のDNA結合量が明らかに増加していることが認められた。以上の結果より変異型p53保有の口腔扁平上皮癌細胞にあらかじめグリセロール処理を施すことにより放射線感受性が高まり、p53が活性化され、Baxを介したアポトーシスが増強されることが示唆された。
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