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口腔外科手術におけるSIRSの発現に関する研究-特に術後合併症との関連について-

研究課題

研究課題/領域番号 15791188
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

笠原 清弘  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30317911)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードSIRS / 顎矯正手術 / 術後合併症 / IL-6 / 口腔外科手術 / 顎変形症 / 全身性炎症反応症候群(SIRS) / 口腔癌手術 / 頸部郭清手術 / インターロイキン6
研究概要

東京歯科大学千葉病院において手術を行った顎矯正手術中、Le Fort I型骨切り術と下顎枝矢状分割術を主たる術式として行った55例を対象とした。
術直後より体温、心拍数、呼吸数、および白血球数を経時的に測定した。次いでSIRS診断基準のうち2項目以上を満たし、その状態が24時間以上持続した群をSIRS群、その他を非SIRS群とした。これらの症例に対し、手術術式との関連、SIRS群と非SIRS群との比較(年齢、手術時間、出血量、術後の合併症発生率)について検討した。さらにSIRSは高サイトカイン血症であるとの見地から、術前・術後の血中インターロイキン6(以下IL-6と略す)を測定した。
以下に本研究で得られた結果の概要を示す。
1.SIRSの発現は49.1%にみられ、年齢は平均23.6歳、手術時間は平均5時間28分、出血量は平均888.8mlであった。
2.非SIRS群は50.9%であり、年齢は平均25.8歳、手術時間は平均4時間24分、出血量は平均506.8mlとなった。
2.非SIRS群と比較して年齢に有意差は認められなかったが、出血量・手術時間はSIRS群のほうが有意に多かった。
3.SIRS群では22.1%に術後合併症の発生がみられ、非SIRS群では0.0%であり、両者間に有意差が認められた。
4.SIRS群の術後合併症は創の感染3例、創の癒合不全、口唇ヘルペス、咽頭炎が各1例であった。
5.SIRS持続日数と術後合併症発生率には有意差のある相関は認められなかった。
6.炎症性サイトカインの一つであるIL-6の値は、SIRS発現に大きく関与していることが示唆された。
7.顎矯正手術においてもSIRS群を選択し、術後合併症の発生を考慮した患者管理が大切であると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 顎変形症手術におけるSIRSの発現と術後合併症との関係(会議録)2005

    • 著者名/発表者名
      笠原清弘, 生野貴裕, 高木多加志, 柴原孝彦
    • 雑誌名

      日本顎変形症学会雑誌 15・3

      ページ: 200-200

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 手術の成功の鍵:手術時間をどう読むか-合併症発生を左右する因子- 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル'052005

    • 著者名/発表者名
      笠原清弘, 野間弘康
    • 総ページ数
      268
    • 出版者
      クインテッセンス出版
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 一般臨床家口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル'05 第2章8手術成功の鍵:手術時間をどう読むか -合併症発生を左右する因子-2005

    • 著者名/発表者名
      笠原 清弘, 野間 弘康
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      クインテッセンス出版株式会社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 笠原清弘, 武田栄三, 山内智博, 矢島安朝, 野間弘康: "口腔癌頸部郭清症例におけるSIRSの発現と術後合併症との関係"日本口腔腫瘍学会誌. 14・3. 79-87 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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